


モーニング娘。

Swing Swing Paradise / Happy birthday to Me!
Swing Swing Paradise
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
Happy birthday to Me!
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:大久保薫
■アーティスト:モーニング娘。'22
■発売日:2022/12/21
■コード:EPCE-7727
■レーベル:zetima
つんく♂コメント
『Happy birthday to Me!』
プロデューサーつんく♂として、
今のモーニング娘。が歌うべきメロディーを考えました。
つんく♂としての特徴をアピールすべき。
それは、耳に残るメロディー。
歌いやすそうなメロディー。
でも、実際はリズムが難しく歌いごたえのあるメロディー。
ここらを考慮しながら作っていきました。
作ってる時から考えていたのは、
時代を感じさせない普遍的な存在感。
流行りの音を追いかけるとすぐに古くなるし、
何か過去のノスタルジックさを追い求めると
企画色が強くなる。
「Happy birthday to Me!」は
そのちょうどいい感じの時代感を意識して作ってます。
思えば70年〜80年代のR&Bや
ディスコサウンドって今聴いても、古そうで古くない。
80年代に入ると打ち込みサウンドや、
サンプリングのリズム音も増えてくるが、
とはいえ、ギターやベースは人間が演奏しているので、
人間味やそこから感じるスリリングさがあって、ワクワクする。
結局2022年の今でも人間が本気で演奏している
技術力って感動もあるし、ドキドキする。
え!?こんなことが人間に出来るの?!というような「技」は
演奏に限らず、建築物でも、料理の技でも、いろんなところに
ありますよね?
「匠」な技も重要ですが、個性という意味では、
無我夢中で自分の中の最大限の努力の結晶のような
熱い魂も人を感動させますよね?
例えば日本の夏の風物詩、高校野球のようなものもそうだし、
幼稚園でお遊戯する我が子の辿々しい演技なんかもそうです。
唯一無二ってやつです。
脱線しましたが、
メロディーを作る時に、今回のテーマでもある
「時代を感じさせない普遍的な存在感。」
をだいぶ意識しました。
ポップスを作る上で、人間力を発揮する一番のポイントって
やはり「声=歌」の部分だと思います。
新人「櫻井」を迎えてのレコーディングとなるわけですが、
グループの声が変わっていくのも作品作りにはとても重要です。
僕にとっては、新しい「声」という楽器を手にするのと同じで、
それらをどう組み合わせるかによって、最終的な印象がずいぶん変わります。
彼女の今の精一杯の努力の結晶を音として仕上げていくことで
熱い感動を巻き起こす。
結果唯一無二の作品が出来上がると僕はそう思ってます。
陰口をいうのでもなく、
どっかSNSに匿名で書き込むのでもなく、
挙手をして誰からの発言かを銘打った上で
今の心の中のザワザワしてることを
ぶちまけたい。
ここ数年は本当に息苦しい生活を余儀なくされていたというのもあって、
誰しもが鬱憤を吐き出したい!って感じてるはずです。
青春の大事な時期をオンラインで過ごすなんて、
本当に寂しいことですが、
それが現状ですもんね。
コンサートが思うように出来なかったモーニング娘。にとっても、
いつも応援に駆けつけてくれるファンの皆さんにとっても
そういった意味でのフラストレーションもいっぱい溜まってることでしょう。
誰のためでもなく自分のためだよ!
ってことは常々話していますが、
モーニング娘。のメンバーそれぞれにとっても、
モーニング娘。の一員であってチームの輪を乱すことは
確かにご法度だけど、
でも、その前に「私」というアイデンティティがそこにはあるからね。
というお話です。
一番の歌詞では「全部放ちたい」
と言っておきながら二番では
「言いたくないことは言わなくていい」とも語っています。
結局それでいいんだと思っています(笑)。
Happy birthday to me
新しい私の誕生を自分でお祝いするような、そんな曲ですが、
毎回そうですが、新メンバーを迎え新しいグループなる新モーニング娘。は
いつもいつもその時が誕生日。
今回もまた新たなるモーニング娘。のスタートです。
どうぞ、これからも応援よろしくお願いします!
『Swing Swing Paradise』
プロのエンターテイナーであってほしい。
この曲はそういう願いを込めて作りました。
彼女たちが自分達を演出しやすい曲とはどんなのだろうか・・・
前シングルを作り終え、彼女達がその曲達を
プロモーションしている様子も伺いながら、
その頃には次の曲をどんな曲にしようかと考えているものです。
日本国内にもたくさんのガールズグループもあるし、
韓国にも刺激的なグループがたくさんあります。
モーニング娘。に今必要なものは個性です。
他との違いをいかにアピールするか。
それを曲で表現していくことが大事だなっておもっています。
彼女達が単にダンスのスキルだけをアピールするのではなく、
エンタメ力をアピール出来る曲。
それを念頭に置き、楽曲作りに入りました。
頭の中にイメージされたのは
真っ赤な口紅を引いた女性シンガーがガイコツマイクに
向かって高らかに歌い上げてるようなシーンです。
もちろんこれはイメージなので、結果的には
そうなってませんが、でも、そんなイメージが湧いたので、
そういう歌い上げるようなシーンから曲を作り始めました。
ただ、そのまま最後までそのニュアンスで進めるのではなく、
この曲はその冒頭部分を断ち切るような感じで次のシーンに移っていく。
印象をガラっと変えるために、スイングしたリズムの曲に切り替えました。
Aメロと言われる部分のメロディーはとても迷いました。
音符数を増やして歌わせたくなるんですが、
踊りやパフォーマンスを考えると、出来るだけ音数が少ない方が
いいような気がしてきて、極力音数を減らしました。
曲の要素としてはAメロと言われる部分ではあるんですが、
最終的に仕上がったものを自分で聴き直したら、
「あ〜、俺はこの部分を作りたかったんだな」って気が付きました。
だから、最後、このメロディーで終わっていくことにしたわけです。
実質、このパートがサビのように思います。
Bメロではこの曲の世界観を作り上げます。
夜のシーンであるということ。
外であるということ。
ビデオの監督にはテーマを「宇宙ブロードウェイ」
というようなイメージを提案させてもらいました。
この夜のシーンが宇宙に上手に繋がっていけばいいな〜って
paradiseから始まるサビの部分はとても重要です。
この歌詞で伝えたいことは、
主人公は愛する人のために全てを投げ出してでも、
なんでもしてあげたい。全力で戦いたい、そう思ってます。
が、しかし、「君」が望むものがわからない限り、
施しようがわからないわけです。
ドライブに連れてってほしいのか。
美味しい料理を作ってほしいのか。
高価なプレゼントがほしいのか。
ただ一緒にいてほしいだけなのか。
今は、ただほっといてほしいのか。
それを教えてもらえないと、
「君」なぜ機嫌がわるいのか。
「君」が今、悩んでいるのか。
「君」がなぜ楽しくないのか。
な〜んにもわからないわけです。
二番のBメロにも出てきますが、
謙虚にしてるのがいいのか、自分を大きく見せるのがいいのか。
本当のところはわかりませんが、
「本当に愛してるのなら、願っていることくらいわかってよ!」
なんてセリフがドラマやなんかで出てきそうにも思いますが、
でも、実際に何か自分の希望や思いがあるのであれば、
黙っているのではなく、積極的にアピールしていく方が
人生において正しいのではないだろうか。とそう思っています。
モーニング娘。のメンバー達においても、
謙虚に過ごすのではなく、積極的に自分アピールをしてってほしいな
ってそう思います。
曲が終わってエンディングに入ると、
もう一回冒頭のメロディが割り込んできます。
アレンジとして、普通に冒頭のメロディに戻ってくることも
考えたんですが、なんか普通になってつまらなかったんです。
ここはテレビのチャンネルを昭和風にかちゃかちゃ回してたら、
冒頭の歌手が割り込んできたような突然感の方がいいなって
思って。実際はラジオのようなチューニング音と共に
冒頭の部分を割り込ませました。
で、最後はさっきも話したように、
一番重要なメロディのAメロに戻ってきてフェイドアウトして
曲の終わりがないような雰囲気で終わっていく。
僕の中で、この曲にはっきりとしたエンディングをつけたくなかったんじゃないか
ってそう思います。
プロデューサーつんく♂として、
今のモーニング娘。が歌うべきメロディーを考えました。
つんく♂としての特徴をアピールすべき。
それは、耳に残るメロディー。
歌いやすそうなメロディー。
でも、実際はリズムが難しく歌いごたえのあるメロディー。
ここらを考慮しながら作っていきました。
作ってる時から考えていたのは、
時代を感じさせない普遍的な存在感。
流行りの音を追いかけるとすぐに古くなるし、
何か過去のノスタルジックさを追い求めると
企画色が強くなる。
「Happy birthday to Me!」は
そのちょうどいい感じの時代感を意識して作ってます。
思えば70年〜80年代のR&Bや
ディスコサウンドって今聴いても、古そうで古くない。
80年代に入ると打ち込みサウンドや、
サンプリングのリズム音も増えてくるが、
とはいえ、ギターやベースは人間が演奏しているので、
人間味やそこから感じるスリリングさがあって、ワクワクする。
結局2022年の今でも人間が本気で演奏している
技術力って感動もあるし、ドキドキする。
え!?こんなことが人間に出来るの?!というような「技」は
演奏に限らず、建築物でも、料理の技でも、いろんなところに
ありますよね?
「匠」な技も重要ですが、個性という意味では、
無我夢中で自分の中の最大限の努力の結晶のような
熱い魂も人を感動させますよね?
例えば日本の夏の風物詩、高校野球のようなものもそうだし、
幼稚園でお遊戯する我が子の辿々しい演技なんかもそうです。
唯一無二ってやつです。
脱線しましたが、
メロディーを作る時に、今回のテーマでもある
「時代を感じさせない普遍的な存在感。」
をだいぶ意識しました。
ポップスを作る上で、人間力を発揮する一番のポイントって
やはり「声=歌」の部分だと思います。
新人「櫻井」を迎えてのレコーディングとなるわけですが、
グループの声が変わっていくのも作品作りにはとても重要です。
僕にとっては、新しい「声」という楽器を手にするのと同じで、
それらをどう組み合わせるかによって、最終的な印象がずいぶん変わります。
彼女の今の精一杯の努力の結晶を音として仕上げていくことで
熱い感動を巻き起こす。
結果唯一無二の作品が出来上がると僕はそう思ってます。
陰口をいうのでもなく、
どっかSNSに匿名で書き込むのでもなく、
挙手をして誰からの発言かを銘打った上で
今の心の中のザワザワしてることを
ぶちまけたい。
ここ数年は本当に息苦しい生活を余儀なくされていたというのもあって、
誰しもが鬱憤を吐き出したい!って感じてるはずです。
青春の大事な時期をオンラインで過ごすなんて、
本当に寂しいことですが、
それが現状ですもんね。
コンサートが思うように出来なかったモーニング娘。にとっても、
いつも応援に駆けつけてくれるファンの皆さんにとっても
そういった意味でのフラストレーションもいっぱい溜まってることでしょう。
誰のためでもなく自分のためだよ!
ってことは常々話していますが、
モーニング娘。のメンバーそれぞれにとっても、
モーニング娘。の一員であってチームの輪を乱すことは
確かにご法度だけど、
でも、その前に「私」というアイデンティティがそこにはあるからね。
というお話です。
一番の歌詞では「全部放ちたい」
と言っておきながら二番では
「言いたくないことは言わなくていい」とも語っています。
結局それでいいんだと思っています(笑)。
Happy birthday to me
新しい私の誕生を自分でお祝いするような、そんな曲ですが、
毎回そうですが、新メンバーを迎え新しいグループなる新モーニング娘。は
いつもいつもその時が誕生日。
今回もまた新たなるモーニング娘。のスタートです。
どうぞ、これからも応援よろしくお願いします!
『Swing Swing Paradise』
プロのエンターテイナーであってほしい。
この曲はそういう願いを込めて作りました。
彼女たちが自分達を演出しやすい曲とはどんなのだろうか・・・
前シングルを作り終え、彼女達がその曲達を
プロモーションしている様子も伺いながら、
その頃には次の曲をどんな曲にしようかと考えているものです。
日本国内にもたくさんのガールズグループもあるし、
韓国にも刺激的なグループがたくさんあります。
モーニング娘。に今必要なものは個性です。
他との違いをいかにアピールするか。
それを曲で表現していくことが大事だなっておもっています。
彼女達が単にダンスのスキルだけをアピールするのではなく、
エンタメ力をアピール出来る曲。
それを念頭に置き、楽曲作りに入りました。
頭の中にイメージされたのは
真っ赤な口紅を引いた女性シンガーがガイコツマイクに
向かって高らかに歌い上げてるようなシーンです。
もちろんこれはイメージなので、結果的には
そうなってませんが、でも、そんなイメージが湧いたので、
そういう歌い上げるようなシーンから曲を作り始めました。
ただ、そのまま最後までそのニュアンスで進めるのではなく、
この曲はその冒頭部分を断ち切るような感じで次のシーンに移っていく。
印象をガラっと変えるために、スイングしたリズムの曲に切り替えました。
Aメロと言われる部分のメロディーはとても迷いました。
音符数を増やして歌わせたくなるんですが、
踊りやパフォーマンスを考えると、出来るだけ音数が少ない方が
いいような気がしてきて、極力音数を減らしました。
曲の要素としてはAメロと言われる部分ではあるんですが、
最終的に仕上がったものを自分で聴き直したら、
「あ〜、俺はこの部分を作りたかったんだな」って気が付きました。
だから、最後、このメロディーで終わっていくことにしたわけです。
実質、このパートがサビのように思います。
Bメロではこの曲の世界観を作り上げます。
夜のシーンであるということ。
外であるということ。
ビデオの監督にはテーマを「宇宙ブロードウェイ」
というようなイメージを提案させてもらいました。
この夜のシーンが宇宙に上手に繋がっていけばいいな〜って
paradiseから始まるサビの部分はとても重要です。
この歌詞で伝えたいことは、
主人公は愛する人のために全てを投げ出してでも、
なんでもしてあげたい。全力で戦いたい、そう思ってます。
が、しかし、「君」が望むものがわからない限り、
施しようがわからないわけです。
ドライブに連れてってほしいのか。
美味しい料理を作ってほしいのか。
高価なプレゼントがほしいのか。
ただ一緒にいてほしいだけなのか。
今は、ただほっといてほしいのか。
それを教えてもらえないと、
「君」なぜ機嫌がわるいのか。
「君」が今、悩んでいるのか。
「君」がなぜ楽しくないのか。
な〜んにもわからないわけです。
二番のBメロにも出てきますが、
謙虚にしてるのがいいのか、自分を大きく見せるのがいいのか。
本当のところはわかりませんが、
「本当に愛してるのなら、願っていることくらいわかってよ!」
なんてセリフがドラマやなんかで出てきそうにも思いますが、
でも、実際に何か自分の希望や思いがあるのであれば、
黙っているのではなく、積極的にアピールしていく方が
人生において正しいのではないだろうか。とそう思っています。
モーニング娘。のメンバー達においても、
謙虚に過ごすのではなく、積極的に自分アピールをしてってほしいな
ってそう思います。
曲が終わってエンディングに入ると、
もう一回冒頭のメロディが割り込んできます。
アレンジとして、普通に冒頭のメロディに戻ってくることも
考えたんですが、なんか普通になってつまらなかったんです。
ここはテレビのチャンネルを昭和風にかちゃかちゃ回してたら、
冒頭の歌手が割り込んできたような突然感の方がいいなって
思って。実際はラジオのようなチューニング音と共に
冒頭の部分を割り込ませました。
で、最後はさっきも話したように、
一番重要なメロディのAメロに戻ってきてフェイドアウトして
曲の終わりがないような雰囲気で終わっていく。
僕の中で、この曲にはっきりとしたエンディングをつけたくなかったんじゃないか
ってそう思います。