


モーニング娘。

純情エビデンス / ギューされたいだけなのに
純情エビデンス
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
ギューされたいだけなのに
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:大久保薫
■アーティスト:モーニング娘。'20
■発売日:2020/12/16
■コード:EPCE-7606
■レーベル:zetima
つんく♂コメント
2020年の芸能界とモーニング娘。
モーニング娘。が歴史を刻めば刻むほど彼女たちが背負うものが大きくなって行きます。
先輩たちがたくさん残してきた功績があるので、どうしても重くなるんですね。
今年はコロナでほぼ1年終わってしまいそうで、エンタメ業界にとっても、それはそれは大変な期間となっています。
もちろん同じエンタメ界においても、このコロナ禍だからこそ業績を上げた会社もありますし、今年にヒットが無かったかというと、そうではない。
逆に過去にないような実績を残した人もたくさんいます。
YouTubeの世界やサブスク動画の世界も一気に広がりましたね。
なので、全てをコロナのせいにするのは単なる言い訳にすぎなくなってしまうとそう思います。
「純情エビデンス」 セルフライナーノーツ
さて、前置きが長くなりましたが、先日テレビでも披露した「純情エビデンス」に関してのセルフライナーノーツでございます。
僕の記憶の中では歌詞も曲も2020年の2月〜3月頭に仕上げたものです。
もちろんそこからアレンジャーに発注し、ボーカルのレコーディングに入るのは非常事態宣言の解除後という流れというのを先に書いておきましょう。
振り返って、モーニング娘。を結成し、モーニング娘。の成長は同じように僕の成長でもあり、彼女たちの進化はそれは僕の進化でもあるわけで、常に同じようにここまで共栄出来たことに感謝しています。
そしてそれは、今も音楽を作るに関して、同じ気持ちで接しています。
なので、現状、オーディションには携わってませんが、どんなメンバーが入ってくるかな?
みんなが刺激をしあえる仲間であればいいなぁ、って思っていつもみています。
最近も新メンバーが加わって、チラッとみた限り、とてもリフレッシュするにふさわしい子たちが入ったなって思ってみておりました。
そんな中、レコーディングをすませ、編集された歌声を聞きました。
9期10期11期がとにかく安定してきていて、とにかくレベルが高い。
そう思います。
12期も精神的にはもうお姉さん組だと思うし、後輩が増えて引き締まってきたんでしょう。
安定感があります。
ここからの指針
さて、ここから先は向上心です。
後輩ばっかりを見ていて(かまっていて)はダメですね。
チーム内の向上は各々が各々のスキルを上げる。
そうやってボトムアップするしかありません。
各々が、周りの日本のアイドルやK-POP勢(もちろん洋楽含め)をよく研究して、自分がどの水準まで登れば良いか、そこがとても重要な時期に差し掛かってきました。
こまかいリズムや表情、指先まで使ったパフォーマンス。
これをメンバーからマネージメント、ダンス指導するサイドもみんな一丸となって戦わなければいけないでしょう。
モーニング娘。の難しさは、同じ時期に同じ力量以上のメンツで作ったグループではないので、新メンバーが入るたびに、パフォーマンス力という意味においては減速してしまいます。
しかし、その分、訓練や気持ちだけでは絶対に買えない(育てられない)リフレッシュというか「鮮度」を得ます。
この鮮度によって、たんにハイクオリティ合戦をし続けるというコースからコースアウトすることが出来、常に新人のような感覚でブランド力を維持しながらやってきました。
とはいえ、新人たちは先輩に追いつくために必死でやって、全体のスキルがあがっていくわけです。
で、この後輩たちもこれからは先輩を見るのではなく、先輩のその向こうにある、他のグループや世界で活躍するスターの水準をみていかないといけません。
グループ全体のスキルアップも後輩が先輩の力量を頂点に考えて訓練していても、先輩以上にはならないということになります。
現状、レコーディングにおいて、新人たちもなかなかの水準を維持していて、過去の新人たちに比べて、目も耳も肥えているからか、その歌声は安心して聞けるなと思って聞いてました。
最近入ったメンバーの詳しいことを知らないので、レコーディング現場も立ち会っていこうかなぁって思っている矢先の今年だったので、偶然でない限り、直接会ったりすることもなかったんですが、今後は少しずつ僕のやっているオンラインサロンなんででも、少人数での対談等を行っていって、「ひととなり」がわかっていけたら、作品にも反映できると考えています。
テレビパフォーマンスにおける最近のモーニング娘。
で、こないだテレビ東京の番組でこの曲をパフォーマンスした動画も見ました。
まだライブ会場でのパフォーマンスもやってないだろうし、全てが体に染み込んでいるわけではないだろうから、頭で考えながらのパフォーマンスではあったと思います。
それでも衣装もとても素晴らしく、老舗ブランドの貫禄というようなものを十分に感じました。
振り付けも匠なフォーメーションで、非常によく出来た完成度だったように思います。
唯一無二のJ-POPグループになる
今後の課題として、個々のスキルはさっきも言ったように、各々が世界を見回して自分の水準をあげていくことが第一目標なんですが、グループとしては僕も同じく、J-POPとしての唯一無二感をどう表現するか。
これは一番の目標です。
やはりお国柄含めた個性がなければ十把一絡げになってしまいます。
誰でもいいやん。
どれでもいいやん。
雰囲気ええ感じやん。
ではダメです。
僕もその辺を意識して、今後のモーニング娘。の曲作りをしていくべきだと、この彼女たちのパフォーマンスを見て再確認しました。
ということは、彼女たちのパフォーマンスも同じく、J-POPたるその良さを表現していかなければなりません。
今の彼女たちから感じたものの一つに、全体として「今までよりうまく」「世間の中で負けないように」「先輩(OG含め)に叱られないように。迷惑かけないように」のような、伝統ある高校の部活動のような緊迫感、切迫感のようなものを感じてしまいました。
ちゃう! そんなん背負う必要ないやん!
この曲の歌詞を書いた時は、そういう意味で書いたのでもなく、僕も含めて、
過去からの脱却、次のステージへのステップアップ。
本当に今変わって、進まなければ縮小の一途だな。
ってそう思っていた時期でした。
いえ、僕自身が変化を遂げなければいけない時期だったのです。
メンバーよキラキラせよ!
コロナ禍の中で夏を越え、今後、少しずつだけど、有観客の中でもパフォーマンスしていくだろう局面で、ファンのみなさんも本当に望んでるのは、
メンバー達それぞれが本当にキラキラし、時代を引っ張って行ってくれるようなそんな自信からくるパフォーマンスじゃないかなとそう思います。
なので、メンバーは今こそ、過去を捨て、新人、先輩の不必要な気配り、気遣いを無くし、誰もがセンターに立っているような意識でパフォーマンスをしてくべきなんだろうなってそう思いました。(悪目立ちじゃないよ〜)
こないだのテレビでのパフォーマンスは初披露という緊張以上のガチっと硬い表情や動きを感じてしまいました。
それは、スタッフやマネージャーの分も含め、いろんな意味でブランドを背負ってしまった重圧のようなそんな重さを感じてしまいました。
そんな心配をせず、もっとのびのびと、各期ごとの個性がテレビから、ライブから感じられるようになれば、たくさんのみなさんが勇気をもらうし、結果、応援したくなるんじゃないかなってそう思います。
15期が9期のように踊ることはナンセンス
15 期が9期のように踊ろうとすることがナンセンスだし、環境もそんな空気を出してしまうとギクシャクしか起こらないと思うんです。
今後のライブや振り付けそのものの考え方として、9期10期の入ってきたあの頃のダンスフォーメーションやパフォーマンスを意識して作ってしまっても、きっと勝てない。
そのイメージには近づかないって思います。
追いかけてはいけません。
13期以降の新人たちの個性が世に響き始めた時、(僕的には12期あたりまではオーディションで見てたので)モーニング娘。は新しくなるでしょう。
誰かがそれを止めてしまっているのであれば、(それだめ、それはモーニング娘。らしくない、まだ早い、みたいなこと)技術的なうまさはうまくなってくでしょうが、本質的には何も変化しない。
純情エビデンスの歌詞について
この歌詞に出てくる「純情」とは「新鮮味」「ピュアな心」という意味でもあって。
無心にモーニング娘。に入りたい!
歌手になりたい!
有名になりたい!
というような気持ちで飛び込んできたあの気持ち、つまり「純情」は今も持っているわという宣言なのです。
「純情」のエビデンス(根拠)を掲げるわ。
信じられないならどうぞ、検証してみてください。
ここまで言い切る私は生意気でなかなかいいでしょ!?
可愛いでしょ!?好きでしょ!?
とこういうことを叫んでいます。
自分のこの「信念」は家族の中でも一番近い「妹」にすらまだ話していない。
(きっと普通なら親にもいえない秘密なんかも妹やお姉さんには話してるんだろうけど)
それくらいの自分の中の最新トピックなわけです。
人が心配してるような悩みのレベルじゃない。
普通の女の子にとって重要な悩み、ニキビとか見栄え体裁みたいな、そんなことを飛び越えて、
私はもう次のところにいるの。
って。
僕もこの彼女たちの「純情」の「エビデンス」をもとに今一度初心に帰って、
モーニング娘。たる唯一無二を考えなければと思っています。
モーニング娘。はこれからが面白い
あたまからずらずらと書いてきた今のモーニング娘。の課題、そして僕の指針も、この歌詞を改めて読み直して思うに、2020年の新年あたりにはそう固まっていたわけですから、
人生に「遅い」はないわけですし、今からガンガン成長&進化を遂げていきたいとそう思います!
これがこの曲そのもののメッセージなんだ!と、
だから結論!
モーニング娘。はこれからが面白い!
このセルフライナーノーツを描きながら、そして、こないだ譜久村との対談も終えた今、思うことでした。
=======
「ギューされたいだけなのに」 セルフライナーノーツ
結局、僕たちも生きていて「○○○だけしてくれたらOKす」とか「見返りなしでこれだけお願いします」とか。 口にもするし、言われもする。
ワラにもすがる思いで、心からの、「最低限お願いしたいこと」という気持ち。それにもウソはないと思います。
でも、不思議と人間には、その奥にそれとおんなじくらいか、それ以上の希望や期待があるような気がします。 なんというか、「もっと褒めて」とか「出来るならこれもプラスで」とか。 そう思ってるのが人間の本音と言いますか・・・
「あわよくば」ってやつですね。
だって本当にそれだけ欲しい時は、「それだけお願いします」って思わないでしょ?
モーニング娘。は歌を歌っていくことがグループのベースではあります。「歌えるだけ」ありがたいわけですが、「歌える」ことが当たり前ならば、
もっとこれしたい。
もっとこれ欲しい。
もっと!もっと!
これは承認欲求含めて、ステージに立ちたいものの本能といいますか。そういう気持ちがあるから普段努力出来るわけです。
美味しいアイスを半分だけにする。 あと10分ウォーキングしてみる。 土日はもちろん、年末年始もお仕事。 頑張れちゃうわけですね。
その奥には、頑張ってるんだから、「歌」の次には、
だったら、こんな衣装がいい!
こんなところでロケしたい!
こんな食べ物が食べたい!
もっと大きなコンサート会場がいい!
そう思うのは、当たり前です。
頑張った見返りを求めちゃうんです。
健康のために走ってきたあとのジュースにケーキ。 OLさんなら、休日返上で頑張った見返りにブランドバッグ!とかね。
でも、歌手の世界において、今年は「歌えること」の尊さを噛み締めることとなったそんな一年だったと思います。
この主人公の女の子も「ギューっとされたいだけ」という言葉を使っています。
本当にそう思っていると思います。
他に何も要らない。
ただそれだけして、と。
じゃあ、佐藤に質問。
結局、この主人公が求めていることは何ですか?
答えは、 単に「愛を感じたい」ということです。
その中の一つが「ギュー」なんです。
多くを望んだわけでなく、たったそれだけという気持ちを表しています。
しかし、歌詞の中に他の本音も出てきます。
週末のことは考えてる?
いや、週末だけでなく、平日は?
あ、考えてたフリした。ムカつく。
なんもわかってない。
では、小田に質問。
実際に彼氏が週末の予定や平日の午後の予定をみっちり考えていたらどうなると思いますか?
はい。
週末の予定を午前から綿密にみっちり立てられて、明日も朝早い平日の夜にガチの長電かかってきたら、それはそれでウザいわけです。
明日早いんですけど〜。とか、日曜は目が覚めてから、思いつきでよくない!?と。
そうなったらそうなったで、「全然わかってないわ」となるわけです。
でも、結局そういう思いを口に出せないから無駄な抵抗をしてみたりするんでしょうね。嫌われない程度に(笑)。
上見ても下見てもキリなしってわかってますからね。
では、譜久村に質問。
僕がタイトルで迷ったフレーズがもう一つあります。 どれだと思いますか?
はい。タイトルの別候補は、「ウサギちゃんシンドローム」です。これなんかええなぁ〜。
カラオケで「次の曲」にこの曲名が出てきたら友達が「え?なに?」って反応しそうやん。
ちなみに、このフレーズと「街の真ん中 泣いたろか」は気に入ってます。 はい、サウンド的には早いテンポには聞こえないですが、かなり細かい音符が入ってます。
ダンスを大ノリで作ってしまうのは(踊ってしまう)のは簡単だけど、この曲はドラマチックにちょっとミュージカルの1シーンのようにゴージャスに仕上げると他の曲と違った個性的なポジションになるはずです。
どうぞ、楽しんで歌ってください。
コンサートが当たり前に出来る日が早くやってきますように。
P.S.生田と石田にとって、これだけはしなきゃいけないことを教えてください。 モーニング娘。全体でなく、自分個人のことが聞きたいです。
あ、他のみんなも考えてみてくださいね。
モーニング娘。が歴史を刻めば刻むほど彼女たちが背負うものが大きくなって行きます。
先輩たちがたくさん残してきた功績があるので、どうしても重くなるんですね。
今年はコロナでほぼ1年終わってしまいそうで、エンタメ業界にとっても、それはそれは大変な期間となっています。
もちろん同じエンタメ界においても、このコロナ禍だからこそ業績を上げた会社もありますし、今年にヒットが無かったかというと、そうではない。
逆に過去にないような実績を残した人もたくさんいます。
YouTubeの世界やサブスク動画の世界も一気に広がりましたね。
なので、全てをコロナのせいにするのは単なる言い訳にすぎなくなってしまうとそう思います。
「純情エビデンス」 セルフライナーノーツ
さて、前置きが長くなりましたが、先日テレビでも披露した「純情エビデンス」に関してのセルフライナーノーツでございます。
僕の記憶の中では歌詞も曲も2020年の2月〜3月頭に仕上げたものです。
もちろんそこからアレンジャーに発注し、ボーカルのレコーディングに入るのは非常事態宣言の解除後という流れというのを先に書いておきましょう。
振り返って、モーニング娘。を結成し、モーニング娘。の成長は同じように僕の成長でもあり、彼女たちの進化はそれは僕の進化でもあるわけで、常に同じようにここまで共栄出来たことに感謝しています。
そしてそれは、今も音楽を作るに関して、同じ気持ちで接しています。
なので、現状、オーディションには携わってませんが、どんなメンバーが入ってくるかな?
みんなが刺激をしあえる仲間であればいいなぁ、って思っていつもみています。
最近も新メンバーが加わって、チラッとみた限り、とてもリフレッシュするにふさわしい子たちが入ったなって思ってみておりました。
そんな中、レコーディングをすませ、編集された歌声を聞きました。
9期10期11期がとにかく安定してきていて、とにかくレベルが高い。
そう思います。
12期も精神的にはもうお姉さん組だと思うし、後輩が増えて引き締まってきたんでしょう。
安定感があります。
ここからの指針
さて、ここから先は向上心です。
後輩ばっかりを見ていて(かまっていて)はダメですね。
チーム内の向上は各々が各々のスキルを上げる。
そうやってボトムアップするしかありません。
各々が、周りの日本のアイドルやK-POP勢(もちろん洋楽含め)をよく研究して、自分がどの水準まで登れば良いか、そこがとても重要な時期に差し掛かってきました。
こまかいリズムや表情、指先まで使ったパフォーマンス。
これをメンバーからマネージメント、ダンス指導するサイドもみんな一丸となって戦わなければいけないでしょう。
モーニング娘。の難しさは、同じ時期に同じ力量以上のメンツで作ったグループではないので、新メンバーが入るたびに、パフォーマンス力という意味においては減速してしまいます。
しかし、その分、訓練や気持ちだけでは絶対に買えない(育てられない)リフレッシュというか「鮮度」を得ます。
この鮮度によって、たんにハイクオリティ合戦をし続けるというコースからコースアウトすることが出来、常に新人のような感覚でブランド力を維持しながらやってきました。
とはいえ、新人たちは先輩に追いつくために必死でやって、全体のスキルがあがっていくわけです。
で、この後輩たちもこれからは先輩を見るのではなく、先輩のその向こうにある、他のグループや世界で活躍するスターの水準をみていかないといけません。
グループ全体のスキルアップも後輩が先輩の力量を頂点に考えて訓練していても、先輩以上にはならないということになります。
現状、レコーディングにおいて、新人たちもなかなかの水準を維持していて、過去の新人たちに比べて、目も耳も肥えているからか、その歌声は安心して聞けるなと思って聞いてました。
最近入ったメンバーの詳しいことを知らないので、レコーディング現場も立ち会っていこうかなぁって思っている矢先の今年だったので、偶然でない限り、直接会ったりすることもなかったんですが、今後は少しずつ僕のやっているオンラインサロンなんででも、少人数での対談等を行っていって、「ひととなり」がわかっていけたら、作品にも反映できると考えています。
テレビパフォーマンスにおける最近のモーニング娘。
で、こないだテレビ東京の番組でこの曲をパフォーマンスした動画も見ました。
まだライブ会場でのパフォーマンスもやってないだろうし、全てが体に染み込んでいるわけではないだろうから、頭で考えながらのパフォーマンスではあったと思います。
それでも衣装もとても素晴らしく、老舗ブランドの貫禄というようなものを十分に感じました。
振り付けも匠なフォーメーションで、非常によく出来た完成度だったように思います。
唯一無二のJ-POPグループになる
今後の課題として、個々のスキルはさっきも言ったように、各々が世界を見回して自分の水準をあげていくことが第一目標なんですが、グループとしては僕も同じく、J-POPとしての唯一無二感をどう表現するか。
これは一番の目標です。
やはりお国柄含めた個性がなければ十把一絡げになってしまいます。
誰でもいいやん。
どれでもいいやん。
雰囲気ええ感じやん。
ではダメです。
僕もその辺を意識して、今後のモーニング娘。の曲作りをしていくべきだと、この彼女たちのパフォーマンスを見て再確認しました。
ということは、彼女たちのパフォーマンスも同じく、J-POPたるその良さを表現していかなければなりません。
今の彼女たちから感じたものの一つに、全体として「今までよりうまく」「世間の中で負けないように」「先輩(OG含め)に叱られないように。迷惑かけないように」のような、伝統ある高校の部活動のような緊迫感、切迫感のようなものを感じてしまいました。
ちゃう! そんなん背負う必要ないやん!
この曲の歌詞を書いた時は、そういう意味で書いたのでもなく、僕も含めて、
過去からの脱却、次のステージへのステップアップ。
本当に今変わって、進まなければ縮小の一途だな。
ってそう思っていた時期でした。
いえ、僕自身が変化を遂げなければいけない時期だったのです。
メンバーよキラキラせよ!
コロナ禍の中で夏を越え、今後、少しずつだけど、有観客の中でもパフォーマンスしていくだろう局面で、ファンのみなさんも本当に望んでるのは、
メンバー達それぞれが本当にキラキラし、時代を引っ張って行ってくれるようなそんな自信からくるパフォーマンスじゃないかなとそう思います。
なので、メンバーは今こそ、過去を捨て、新人、先輩の不必要な気配り、気遣いを無くし、誰もがセンターに立っているような意識でパフォーマンスをしてくべきなんだろうなってそう思いました。(悪目立ちじゃないよ〜)
こないだのテレビでのパフォーマンスは初披露という緊張以上のガチっと硬い表情や動きを感じてしまいました。
それは、スタッフやマネージャーの分も含め、いろんな意味でブランドを背負ってしまった重圧のようなそんな重さを感じてしまいました。
そんな心配をせず、もっとのびのびと、各期ごとの個性がテレビから、ライブから感じられるようになれば、たくさんのみなさんが勇気をもらうし、結果、応援したくなるんじゃないかなってそう思います。
15期が9期のように踊ることはナンセンス
15 期が9期のように踊ろうとすることがナンセンスだし、環境もそんな空気を出してしまうとギクシャクしか起こらないと思うんです。
今後のライブや振り付けそのものの考え方として、9期10期の入ってきたあの頃のダンスフォーメーションやパフォーマンスを意識して作ってしまっても、きっと勝てない。
そのイメージには近づかないって思います。
追いかけてはいけません。
13期以降の新人たちの個性が世に響き始めた時、(僕的には12期あたりまではオーディションで見てたので)モーニング娘。は新しくなるでしょう。
誰かがそれを止めてしまっているのであれば、(それだめ、それはモーニング娘。らしくない、まだ早い、みたいなこと)技術的なうまさはうまくなってくでしょうが、本質的には何も変化しない。
純情エビデンスの歌詞について
この歌詞に出てくる「純情」とは「新鮮味」「ピュアな心」という意味でもあって。
無心にモーニング娘。に入りたい!
歌手になりたい!
有名になりたい!
というような気持ちで飛び込んできたあの気持ち、つまり「純情」は今も持っているわという宣言なのです。
「純情」のエビデンス(根拠)を掲げるわ。
信じられないならどうぞ、検証してみてください。
ここまで言い切る私は生意気でなかなかいいでしょ!?
可愛いでしょ!?好きでしょ!?
とこういうことを叫んでいます。
自分のこの「信念」は家族の中でも一番近い「妹」にすらまだ話していない。
(きっと普通なら親にもいえない秘密なんかも妹やお姉さんには話してるんだろうけど)
それくらいの自分の中の最新トピックなわけです。
人が心配してるような悩みのレベルじゃない。
普通の女の子にとって重要な悩み、ニキビとか見栄え体裁みたいな、そんなことを飛び越えて、
私はもう次のところにいるの。
って。
僕もこの彼女たちの「純情」の「エビデンス」をもとに今一度初心に帰って、
モーニング娘。たる唯一無二を考えなければと思っています。
モーニング娘。はこれからが面白い
あたまからずらずらと書いてきた今のモーニング娘。の課題、そして僕の指針も、この歌詞を改めて読み直して思うに、2020年の新年あたりにはそう固まっていたわけですから、
人生に「遅い」はないわけですし、今からガンガン成長&進化を遂げていきたいとそう思います!
これがこの曲そのもののメッセージなんだ!と、
だから結論!
モーニング娘。はこれからが面白い!
このセルフライナーノーツを描きながら、そして、こないだ譜久村との対談も終えた今、思うことでした。
=======
「ギューされたいだけなのに」 セルフライナーノーツ
結局、僕たちも生きていて「○○○だけしてくれたらOKす」とか「見返りなしでこれだけお願いします」とか。 口にもするし、言われもする。
ワラにもすがる思いで、心からの、「最低限お願いしたいこと」という気持ち。それにもウソはないと思います。
でも、不思議と人間には、その奥にそれとおんなじくらいか、それ以上の希望や期待があるような気がします。 なんというか、「もっと褒めて」とか「出来るならこれもプラスで」とか。 そう思ってるのが人間の本音と言いますか・・・
「あわよくば」ってやつですね。
だって本当にそれだけ欲しい時は、「それだけお願いします」って思わないでしょ?
モーニング娘。は歌を歌っていくことがグループのベースではあります。「歌えるだけ」ありがたいわけですが、「歌える」ことが当たり前ならば、
もっとこれしたい。
もっとこれ欲しい。
もっと!もっと!
これは承認欲求含めて、ステージに立ちたいものの本能といいますか。そういう気持ちがあるから普段努力出来るわけです。
美味しいアイスを半分だけにする。 あと10分ウォーキングしてみる。 土日はもちろん、年末年始もお仕事。 頑張れちゃうわけですね。
その奥には、頑張ってるんだから、「歌」の次には、
だったら、こんな衣装がいい!
こんなところでロケしたい!
こんな食べ物が食べたい!
もっと大きなコンサート会場がいい!
そう思うのは、当たり前です。
頑張った見返りを求めちゃうんです。
健康のために走ってきたあとのジュースにケーキ。 OLさんなら、休日返上で頑張った見返りにブランドバッグ!とかね。
でも、歌手の世界において、今年は「歌えること」の尊さを噛み締めることとなったそんな一年だったと思います。
この主人公の女の子も「ギューっとされたいだけ」という言葉を使っています。
本当にそう思っていると思います。
他に何も要らない。
ただそれだけして、と。
じゃあ、佐藤に質問。
結局、この主人公が求めていることは何ですか?
答えは、 単に「愛を感じたい」ということです。
その中の一つが「ギュー」なんです。
多くを望んだわけでなく、たったそれだけという気持ちを表しています。
しかし、歌詞の中に他の本音も出てきます。
週末のことは考えてる?
いや、週末だけでなく、平日は?
あ、考えてたフリした。ムカつく。
なんもわかってない。
では、小田に質問。
実際に彼氏が週末の予定や平日の午後の予定をみっちり考えていたらどうなると思いますか?
はい。
週末の予定を午前から綿密にみっちり立てられて、明日も朝早い平日の夜にガチの長電かかってきたら、それはそれでウザいわけです。
明日早いんですけど〜。とか、日曜は目が覚めてから、思いつきでよくない!?と。
そうなったらそうなったで、「全然わかってないわ」となるわけです。
でも、結局そういう思いを口に出せないから無駄な抵抗をしてみたりするんでしょうね。嫌われない程度に(笑)。
上見ても下見てもキリなしってわかってますからね。
では、譜久村に質問。
僕がタイトルで迷ったフレーズがもう一つあります。 どれだと思いますか?
はい。タイトルの別候補は、「ウサギちゃんシンドローム」です。これなんかええなぁ〜。
カラオケで「次の曲」にこの曲名が出てきたら友達が「え?なに?」って反応しそうやん。
ちなみに、このフレーズと「街の真ん中 泣いたろか」は気に入ってます。 はい、サウンド的には早いテンポには聞こえないですが、かなり細かい音符が入ってます。
ダンスを大ノリで作ってしまうのは(踊ってしまう)のは簡単だけど、この曲はドラマチックにちょっとミュージカルの1シーンのようにゴージャスに仕上げると他の曲と違った個性的なポジションになるはずです。
どうぞ、楽しんで歌ってください。
コンサートが当たり前に出来る日が早くやってきますように。
P.S.生田と石田にとって、これだけはしなきゃいけないことを教えてください。 モーニング娘。全体でなく、自分個人のことが聞きたいです。
あ、他のみんなも考えてみてくださいね。