あしたに向かうダイアリー
M-1. あしたに向かうダイアリー
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:鈴木俊介
M-2. 3WD (2020 REMIX)
作詞:GUCCHO 作曲:GUCCHO 編曲:大久保薫
■アーティスト:Task have Fun
■発売日:2020-10-29
■コード:TNTS-1001
■レーベル:ハピネット
つんく♂コメント
ひょんなきっかけで彼女たちのレコーディングをすることとなった。
詳しいきっかけはこちら→https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-12599444835.html
したがって、彼女たちのインディーズ作品をいくつか見た。
飛び抜けて歌が上手いわけでなく、ダンスが突き抜けてるわけでもなく、100年とか1000年とかの絶世の美女がいるわけでなく・・・(笑)
でも、インディーズデビューの中学生の頃から徐々に成長しながらも、最初に感じたキラキラ、フワフワしたコットンキャンディーのような要素はそのまま成長していた。
不思議である。
普通ならこなれていき、ダンスや歌が良くなって、本人たちも周りも「ああ、良かった良かった」と、見た目のその辺だけを評価することで取り繕い良い部分が削れていることに気がつかない・・・
そんなグループはそこらにいる。
つまり、アイドルという職業がこなれてしまって、ルーティン化され、そして本人も周りも負荷をかけなくなって筋肉的ニュアンスでいうと全然筋肉として成長しない感じ。
でも、「綺麗になったね」「大人になったじゃん」なんてまとめてしまって、今日の現場も無事終わって、「はいお疲れさん!」みたいな毎日。
まあ、それもわかる。
うん、それがビジネスってものだろう。間違ってない。
でも、不思議なことにこの子らは(実際の中身まで解読したわけじゃないが)過去からついこないだの去年までを遡って、大事なポイントがずっと失われてなかった。
それなのに、少しずつ成長していた。
ただガキんちょのままいたわけではないのだ。
事務所の方針で、歌もダンスもガツガツ練習しなかったからかもしれない。
いや、事務所がそういうノウハウを持っていなくて放置だったのがよかったのかもしれない。
いや、本人らの天然そのものなのか・・・
それはこれから解明してくとして、とにかく彼女たちを引き受けることとなった。
リモートで面談もした。
変わった子たちだ。
Task have Fun 3人のつんく♂評
熊澤が持ってる「なにか信頼出来る」部分。
人に対してその場を上手にこなすだけでなく、結局のところ安心させてくれる。
一瞬、小ずるいのかなって思わせるのは、あの子の防御本能のようなものなのかなって。結局安心させてくれる信頼感を感じた。
白岡は思った以上に素でいてくれた。
そもそも女の子な部分も多いので、怠けがちだが、自分でもよくわかっているのだけど、自分の持ってる女の子な部分でカバー。Taskの中での重要な役割としては、実は回し役なのかな。僕の中の精神的なセンターかもしれない。
里仲は勇ましさと負けず嫌いを感じた。一見シュッとしてて、こだわり派的な感じ。裏原少女っぽいというかね。そんな感じもするのだが、でも、実際本当に勇ましくって負けず嫌いなんじゃないかなって。
そう思う。
この正義感がTaskの正義感なのかもしれない。
声の特徴もTaskの音の特徴とつながっている。
そんな三人を見て、どんな曲にしょうかと迷い出した。
Task have Fun つんく♂第一弾曲が決まるまで
僕のツイッターの呟きから始まったこの企画。
朝飯前っていえば言葉軽いのかもしれないけど、ほんのちょっと人生の隙間を楽しもう!みたいな感じで始めたつもりが、本人たちを見て余計に思ったね。
あら、この素材はだいぶおもろいぞ!と。
そう思えば思うほどに、「あれ?どんな曲を歌ってもらう!?」って悩むのだ。思った以上に悩んだね。
ノリノリか。
いい曲系か。
はたまた哀愁系か・・・
試行錯誤しながら、候補曲を何曲か作ってく。その中に「あしたに向かうダイアリー」の原曲も入っていた。
各曲、それぞれアレンジは進んでいく。
そんな中で、この子らの持つ、キラキラとフンワリを一番伝えられる曲も有力候補の一つにしようと考え、この「あしたに向かうダイアリー」のアレンジも優先的に進めて行く。
この「あしたに向かうダイアリー」のアレンジのテーマは「キラキラの冬の夕暮れ」でした。スキー場で似合うような、そんな感じの。やっぱこういうセンスってすごい細かい針の穴に糸を通すような作業で、音楽のイロハを知っててほしいわけです。頼れる兄貴のような。
こういう時は鈴木俊介。間違いありません。
ギターテクニックはもちろんのこと、音楽の心地よさを本当に良く知ってる。もうかれこれ25年弱の付き合いになるけど、まあ、飽きない。すごいバリエーションを持ってる。そんな彼のアレンジに惚れましたね。
メロディーとアレンジが噛み合って100点以上の結果となっていくわけですが、そうなってくと歌詞にもアイデアが浮かんでくるわけです。
クラファンの支援によって彼女たちと僕は「2曲」曲を作るチャンスをもらいました。なので、勢いよく1曲目で飛び出して、2曲目で季節感ばっちりの曲で、「上手上手〜」ってな感じが良いなぁ〜ってなんとなく頭に浮かべてたのですが、
「いや。違うぞ。」
彼女たちのある種の新しい名刺代わりとなる曲。
つんく♂のお手並拝見と、Task歴の長いファンのみなさんの鼻息もあらいことでしょう。
そんな中で、たんに美しいオートマチックな流れだけで曲を作ってはいかん!
そう思ったんです。よし、この鈴木俊介のアレンジの方の曲でスタートさせよう!そう思いました。なかなかの勇気が必要でした。
ミディアムだと、歌唱力も、メロとメロの間をうめていくダンスパフォーマンスもかなりシビアに作り上げていかないといけません。
詰めが甘いと最近の目の肥えた一般の方々に見抜かれてしまいます。
ただ、不幸中の幸いといいますか、コロナ禍の中、僕が長期日本にいたので、結構、事細かに塗りつぶしていくことができました。それが良かったように思います。
Task have Fun つんく♂第一弾曲の歌詞の成り立ち
歌詞は「彼女たちの旅立ち」がテーマです。
曲のセンチメンタルな部分を生かしながらも、単なる恋愛ソングや失恋ソングでなく、青春の最中、今の自分から脱却して、次にすすんで行く。
そう決心する曲です。
この二人は付き合ってたのか、兄妹みたいな関係だったのか。片思いだったのか。それは聞き手次第です。
が、確実にこの主人公にとってここの出てくる「あなた」は特別な存在であったのは事実です。きっと1年以上2年3年とか、そんな長めの期間、心のよりどころにあったんだと思います。クラブとかに夢中で忘れてる日もあったのかもしれません。
ただ、一番最初にひょんなことで長電話でもしたのか、長めの立ち話をしたのか、心の中にあった切なるいろんな思いをじっくり聞いてくれた初めての出来事。あの日、全部話して思いっきり泣いて、すっきりして、その後はあんなふうに語ったのはあれっきりなんだけど。でも、ずっと頼りにしてて、「あなた」もそれを振り払おうとはしなかった。そんな空間が流れ。
でも、主人公の彼女は
「あなた」も先に進めてないことを感じて、もしかしたら勝手に「あなた」を苦しめてたのかもしれない。
そう思うといたたまれない苦しさがやってきました。
だから何もいわず羽ばたくことにしたんです。
いままでの、なんとなくのその日暮らしだった日から脱出して。計画表を作る。それでも遠い未来まで書く勇気はないけど、せめて半年先まで。
私(主人公)の半年後は性格も明るくなって、笑顔がキラキラしてて。
で、半年後には自慢の彼氏も出来ているの。
きっと半年後は「あなた」にそんな私を報告したい・・
そう思ったけど、やっぱり「あなた」の顔を見るとまた頼っちゃうだろうなぁ・・・
って思って、「あなた」に会うということは未来の日記には書かなかった。
決心したまま、「あしたに向かう」という、そんなお話に仕上げました。
どうでしょう。わかりますか!?
「信頼している人」という事には結局変わらない。ただ、そんな大事な人を足止めすることは出来ない。一番の恩返しは、私が未来に進むことでしょ?
そういうお話です。
こんな思いで聞いてほしい。そして、今一度、Taskたちにはそんな思いで歌ってほしい。
というような曲となりました。
Task have Fun つんく♂第一弾曲のおまけだけど大事なこと
2番の「依存していちゃ〜」って部分。
この一行、特殊です。
本当は歌詞の通り「依存していちゃ〜」なんですが、他の二人はちゃんと歌えるのに
白岡だけ「依存しつぇいつぁ〜」としか歌えないんです。
なので!
ここは絶対に白岡にソロで歌わせようって思いました。
「あしたに向かうダイアリー」レコーディングに関して
苦労したのは、ボーカルレコーディングです。
担当ディレクターのこーじから途中経過が何度も届きます。
こーじといえばモーニング娘。のシングルのほとんどをレコーディングしてきた猛者です。
少々リズムへの心得のない新加入のメンバーでもお茶の子さいさいで、結果、みなさんが聞いてきた作品達のように歌をレコーディングし仕上げてきました。
Task have Funメンバーヤバイです
そんなこーじから、
「ヤバイです!思った以上にあの子らに苦戦してます!」と報告がありました。
「まじか!」と、やはりそうか・・・
彼女たちのこれまでの作品は本当に良く出来ていた。
彼女らの歌の素材を上手にデコレートされてあり、素晴らしい作品が多かった。
これまでのレコーディング関係者の匠さがうかがえる。
しかしながら、こっちもプロ。
その仕上がりを聞けば、どうやってこうなったか、どういうエディットをしてきたか、だいたいはわかるものです。
レコーディングそれは闘い
なので、きっと手強いだろうな、とそう思ってましたが、こーじからの報告通り、なかなかの強者達とみた。
うむ、これは闘うしかない!
「あの子らの眠る能力を掘り起こすしかない!」と、僕とこーじ。
ハロー!プロジェクトらは小学生から闘っとるんじゃ
とはいえハロー!プロジェクトの子らは、小学生くらいから研修生として、リズムのこと中心にリハーサルでも訓練するし、先輩に混じって本番でステージにも立って、場数をこなし、体に叩き込んでいきます。
僕はいつもいいます。
リズムを感じろ
リズム感というものは「英語を話すこと」と似ていて、誰でもリズムを取れるようになると。
ただ英語を話せたからといって、RAPが出来るとか、英語の歌詞が書けるとか、それは別問題であるように、リズムを体に入れたからといって、ダンスがバチバチになるわけではないことを知っててほしい。
それでも、「流暢」にはなるわけです。
ですが、どうだろう。
Task have Funの彼女らは中学生以降からのダンスレッスン開始。
リズムに対する概念のある指導やレッスンはきっと受けてこなかったと。曲の振り付けを練習した程度だとのことでした。
なるほど。
ダンスを踊ることと、歌にリズムを入れる(リズムを乗せる)こと。
この2つは同じようでまったく違う。
英語圏で生まれ育っていない人が英語を覚えるためには頭で理解しながら実践でつかむしかないのと同じで、リズムも頭で理屈がわかった上で、場をこなす。
それしかないと僕はそう考える。
なので、彼女たちの最初のボーカルレコーディングのディレクターOKテイクに対して僕はNOと返事した。
Task have Funレコーディングはやり直しだ
そう、やり直しだ。
彼女らはきっと「はぁ歌い終わった」とちょっとゆっくりしてたかもしれないが、レコーディングし直すことを伝えた。
とにかく僕は
「歌い過ぎ」
「(喉の)トルクを開きすぎ」
「歌の音符が長過ぎ」
それをこーじに伝えました。
その辺踏まえてやり直し。
マイクが口の中に入ってるくらい(イメージね)の距離で歌わせて。
とにかく声がでかいと。
(リズムがないとか、感情論とか、ピッチがどうのとか、細かくはもっと伝えたけど)
A、Bメロは声が聞こえないくらいウィスパーでいい。
とにかく歌わせるな!と。
歌いすぎるとウイリーしてひっくり返る
分かりやすいか分かりにくいかわからんけど、例えると、
原付で青信号とともにアクセルをフルスロットルにしてもスピード出る前にウイリーしてひっくりかえるだけ。
今の原付は高性能。
最初にちょっとスロットル回せば、スーッと走って行きます。
結果その方がスピードに乗る。
わかる?!
この感覚が掴めるようになればいいのだが・・・
話戻ると、
この曲は(特にA,Bメロ関しては)聞き手に対して、どれくらいの距離感か。(主人公とあなた(君など)との相対的距離感)そこが一番のキーポイントです。
この距離感がつかめないと聞いてられない歌になるわけです。
耳元で話しかけられてムカつかない距離感を極めろ
特に今、みんな音楽をイヤフォンなどをつけて、とても近い距離で聞くことに慣れています。
そんな世の中で、この歌詞の世界の距離を表現すると、「耳元で話されてもむかつかない距離感」です。
この近さがテーマなのです。
歌うということに関して、おそらく小さい頃から学校の音楽の先生にはいつも
「はい、声を大きく出して」
「もっとお腹から声を出して」
なんてたくさん言われたと思います。
それも間違いではないでしょう。
でも、この曲はそうじゃないんです。
崩れ落ちそうな壊れそうな心の女の子のメッセージなんです。
ここまで聞けば、単に元気に声を張って歌うことが正解じゃないというの、わかりますよね?
Task have Funがたどり着いたプロの世界
Task have Funたちはついにこの域にまで入ってきました。
これがプロの感覚です。
この声の使い方、耳元で話されてムカつかない距離感というのは、実はピッチやリズムのキレにもつながるんです。
「声を張る時」より「ささやく時」の方が、音程やリズムはずれにくいんですね。
細かいテクニック話はまた他でするとして、とにかく今回の彼女たちの歌は声を出さないように指示しました。
それはこの結果です。
心がぐっと近くなります。
顔(表情)が見えてきます。
口の動きを感じます。
動画やライブでなく、音源だけを聞くとき、この時に歌い手の声そのものを感じること。
これってとても大切です。
特に今のようにギューギューの熱気溢れる系のライブが出来ない昨今では、この距離感はとても貴重です。
目をつぶって聞いているのに、口の動きを感じられる。
これを感じられる作品を目指したし、これが出来たということがプロとしての大きな一歩となるわけです。
作品の仕上がり優先
きっと、張り切って大声で歌いたかったと最初は思っただろうけど、こうやって作品で聞けば納得してもらえてるだろう。
高校生の文化祭の記念の出し物ではないんです。
本人たちの思い出ではなく、「作品の仕上がり優先」なのです。
でも、それが結果、彼女たちへの未来につながるんです。
結果、こういう仕上がりとさせてもらいました。
彼女たちの顔がすぐそこにあるような距離感、目を閉じてじっくり聞いてみてください。
しかし、早くギューギューの熱気系ライブをしたいものです。
さて、残りはダンス。これも苦労したね。
今までは、そんなに長い時時間、振り付けを覚える時間を使わなかったようです。
今でこそ、モーニング娘。にしても時間を決めてレッスンしてますが、初期のモーニング娘。や太陽とシスコムーンたちはダミーダンサーとかもいなかったし、とにかく振りが決まるまで何度も何度も振り付けしてました。
さすがにコロナもあったので、密にならないためにも時間を決めて、必要最小限で行いました。
今回の振り付けはYOSHIKO先生。「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」以来、彼女とももう20年のお付き合い。長いね。
まず第一印象として、彼女たちの実力を感じてもらうためにもざくっとした方針だけ投げて、レッスンがてらまるっと振りを入れてもらいました。
機会があればその時のダンス動画も見てもらいましょう。
まあ、リズムのないことないこと・・・(笑)
ちょっと面白かったです。
さて、僕とYOSHIKO先生とで、根本からの叩き直しです。
大きなテーマをオルゴール人形としました。
顔の表情も指定しました。
最後の最後まで意味のないニコニコ笑顔は要らない。
ハーフ回を歌って最後、自分の目標に向かって進みますって宣言するまでニコニコしないと。
ダンスの腕前はさておき、小学校の創作ダンスとかでも踊れる子、踊れない子関係なく学年の全女子でユニゾンで踊ったりするのって、今日やってすぐ出来るのではなく、運動会の何ヶ月も前から何度も何度も練習するからシンクロして、で、その頑張った結果にみんな感動するみたいなロマンってあるやん?
彼女ら三人にも、ダンスの力量関係なく、練習しなければ絶対に出来上がらないような合わせ技というか見せ場が欲しいというのを
YOSHIKO先生に伝えました。
それをテーマに振りも付け直してもらい、第二段階目に進みます。
次の段階での重要なポイントは、歌割りも考えた上での振り付けとして大きなテーマはセンターを置かないセンター移動式のフォーメーション。
三人が交互に真ん中に立って歌う。そんな振り付けで進めてもらいました。
仕上がってきたんですが、歌ってない時にブレイクしてると、全く曲のリズムが止まってしまったので、これはまず細かくビートを取るしかないなと思い、Aメロから細かくリズムを取ることにしました。
さらに曲のリズムをわかりやすく感じてもらうために、曲にあるアクセントも細かくとっていきます。
第二段階が仕上がってもAメロにリズムを入れたのに流れる・・・
なんでやろ。
うん。リズムをとってるのか細かく揺れてるのか、その辺がわからなくなった。
これはいかん・・・そう思ったので、最終段階でAメロのオルゴール人形の時も、2拍目、4拍目にアクセントをつけて仕上げました。
わずかな誤差だけど可動範囲が大きいとずれて見える。
振りが体に入ってくるとこういう現象が起こってきます。
これはダンス振り付けあるあるです。
MVに関して僕がとにかく拘ったのは、画像&画質です。
テイストとして映画でいう8ミリだったり16ミリで撮ってるようなドラマチックな感じにして欲しい。がそれがレトロとか懐かしいではなく4Kや8Kなど画質は令和2年Verにアップデートされてないといけない。
そんな映像を作れる監督をリサーチしてほしい!とお願いしました。
クラファンで皆さんからサポートいただいた資金なので、音楽そのものにも投下しますが、やっぱ女の子たちの作品なので画像の美しさ、彼女たちの見栄えというのはとても大事です。
僕は監督やマネージャーに伝えたのはセコい感じのスタジオ白ホリバックで顔だけ綺麗に見えるような、そんな画像はやだ!って言いました。
奥行きがあって、スケール感もあって、かつ顔や表情が見ているこっち側に伝わってくる感じ。
それと、ダンスの時に伝えたオルゴール人形的な神秘的というか、ドールな感覚。それを映像の中でお願いします!と。
で、衣装の話になりましたが、当年齢より1〜2歳お姉さんに見えるおシャレモード系でちょっとゴージャス感のある衣装(でも作った感じのコスチューム感がないように注意)と、もう一つは距離感が近く感じる爽やかなカジュアルな衣装。
ちょっと呼吸が聞こえてくる感じの部屋着って感じかな。
で、揃えてもらいました。
まず思ったのが、「テーマパークのオルゴール人形」感が何かたりないなって思って。
で、頭にヨーロッパの貴婦人的な方が公の場でつけそうなそんな髪飾りないかな?って探してもらいました。
うん。いい感じ。って思って進めてもらってたんですが、撮影の1週間くらい前かな・・もう一回撮影の衣装を見てて何か違和感、感じたんですよね。
なんまやっぱまだ距離感感じるよなぁ。。
いまいち寄り添ってくれない。
これではファンはつんく♂プロデュースになってからTask はタカビー(死語すまん)になったなぁ〜って思うよなぁ。って。
急遽、これじゃないもしかしたら袖から下が要らないのかもしれない。
ノースリーブでもう一回集め直してください!
と急遽対応してもらった。
はぁ〜間に合った。
一気に距離が近くなった。
やっぱこないだのは近所のスーパーに行くためにわざわざ着替えた感じ。
最終的な衣装は日曜の午後に近所のパン屋さんにいくくらいラフな感じ。
よかったぁ〜。
ビデオにもその感じしっかり出たと思います。
ちなみにMV撮影は千葉県の九十九里で撮影しましたが、オルゴール人形がメインの小さなテーマパーク感がしっかり出たと思っています。
本人たちがどれくらいの満足感か、まだ、それをこれから実感する途中だとは思っていますが、第一弾としてすべきことは全部やれたなとそう思っています。
どうぞ、お楽しみください!
詳しいきっかけはこちら→https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-12599444835.html
したがって、彼女たちのインディーズ作品をいくつか見た。
飛び抜けて歌が上手いわけでなく、ダンスが突き抜けてるわけでもなく、100年とか1000年とかの絶世の美女がいるわけでなく・・・(笑)
でも、インディーズデビューの中学生の頃から徐々に成長しながらも、最初に感じたキラキラ、フワフワしたコットンキャンディーのような要素はそのまま成長していた。
不思議である。
普通ならこなれていき、ダンスや歌が良くなって、本人たちも周りも「ああ、良かった良かった」と、見た目のその辺だけを評価することで取り繕い良い部分が削れていることに気がつかない・・・
そんなグループはそこらにいる。
つまり、アイドルという職業がこなれてしまって、ルーティン化され、そして本人も周りも負荷をかけなくなって筋肉的ニュアンスでいうと全然筋肉として成長しない感じ。
でも、「綺麗になったね」「大人になったじゃん」なんてまとめてしまって、今日の現場も無事終わって、「はいお疲れさん!」みたいな毎日。
まあ、それもわかる。
うん、それがビジネスってものだろう。間違ってない。
でも、不思議なことにこの子らは(実際の中身まで解読したわけじゃないが)過去からついこないだの去年までを遡って、大事なポイントがずっと失われてなかった。
それなのに、少しずつ成長していた。
ただガキんちょのままいたわけではないのだ。
事務所の方針で、歌もダンスもガツガツ練習しなかったからかもしれない。
いや、事務所がそういうノウハウを持っていなくて放置だったのがよかったのかもしれない。
いや、本人らの天然そのものなのか・・・
それはこれから解明してくとして、とにかく彼女たちを引き受けることとなった。
リモートで面談もした。
変わった子たちだ。
Task have Fun 3人のつんく♂評
熊澤が持ってる「なにか信頼出来る」部分。
人に対してその場を上手にこなすだけでなく、結局のところ安心させてくれる。
一瞬、小ずるいのかなって思わせるのは、あの子の防御本能のようなものなのかなって。結局安心させてくれる信頼感を感じた。
白岡は思った以上に素でいてくれた。
そもそも女の子な部分も多いので、怠けがちだが、自分でもよくわかっているのだけど、自分の持ってる女の子な部分でカバー。Taskの中での重要な役割としては、実は回し役なのかな。僕の中の精神的なセンターかもしれない。
里仲は勇ましさと負けず嫌いを感じた。一見シュッとしてて、こだわり派的な感じ。裏原少女っぽいというかね。そんな感じもするのだが、でも、実際本当に勇ましくって負けず嫌いなんじゃないかなって。
そう思う。
この正義感がTaskの正義感なのかもしれない。
声の特徴もTaskの音の特徴とつながっている。
そんな三人を見て、どんな曲にしょうかと迷い出した。
Task have Fun つんく♂第一弾曲が決まるまで
僕のツイッターの呟きから始まったこの企画。
朝飯前っていえば言葉軽いのかもしれないけど、ほんのちょっと人生の隙間を楽しもう!みたいな感じで始めたつもりが、本人たちを見て余計に思ったね。
あら、この素材はだいぶおもろいぞ!と。
そう思えば思うほどに、「あれ?どんな曲を歌ってもらう!?」って悩むのだ。思った以上に悩んだね。
ノリノリか。
いい曲系か。
はたまた哀愁系か・・・
試行錯誤しながら、候補曲を何曲か作ってく。その中に「あしたに向かうダイアリー」の原曲も入っていた。
各曲、それぞれアレンジは進んでいく。
そんな中で、この子らの持つ、キラキラとフンワリを一番伝えられる曲も有力候補の一つにしようと考え、この「あしたに向かうダイアリー」のアレンジも優先的に進めて行く。
この「あしたに向かうダイアリー」のアレンジのテーマは「キラキラの冬の夕暮れ」でした。スキー場で似合うような、そんな感じの。やっぱこういうセンスってすごい細かい針の穴に糸を通すような作業で、音楽のイロハを知っててほしいわけです。頼れる兄貴のような。
こういう時は鈴木俊介。間違いありません。
ギターテクニックはもちろんのこと、音楽の心地よさを本当に良く知ってる。もうかれこれ25年弱の付き合いになるけど、まあ、飽きない。すごいバリエーションを持ってる。そんな彼のアレンジに惚れましたね。
メロディーとアレンジが噛み合って100点以上の結果となっていくわけですが、そうなってくと歌詞にもアイデアが浮かんでくるわけです。
クラファンの支援によって彼女たちと僕は「2曲」曲を作るチャンスをもらいました。なので、勢いよく1曲目で飛び出して、2曲目で季節感ばっちりの曲で、「上手上手〜」ってな感じが良いなぁ〜ってなんとなく頭に浮かべてたのですが、
「いや。違うぞ。」
彼女たちのある種の新しい名刺代わりとなる曲。
つんく♂のお手並拝見と、Task歴の長いファンのみなさんの鼻息もあらいことでしょう。
そんな中で、たんに美しいオートマチックな流れだけで曲を作ってはいかん!
そう思ったんです。よし、この鈴木俊介のアレンジの方の曲でスタートさせよう!そう思いました。なかなかの勇気が必要でした。
ミディアムだと、歌唱力も、メロとメロの間をうめていくダンスパフォーマンスもかなりシビアに作り上げていかないといけません。
詰めが甘いと最近の目の肥えた一般の方々に見抜かれてしまいます。
ただ、不幸中の幸いといいますか、コロナ禍の中、僕が長期日本にいたので、結構、事細かに塗りつぶしていくことができました。それが良かったように思います。
Task have Fun つんく♂第一弾曲の歌詞の成り立ち
歌詞は「彼女たちの旅立ち」がテーマです。
曲のセンチメンタルな部分を生かしながらも、単なる恋愛ソングや失恋ソングでなく、青春の最中、今の自分から脱却して、次にすすんで行く。
そう決心する曲です。
この二人は付き合ってたのか、兄妹みたいな関係だったのか。片思いだったのか。それは聞き手次第です。
が、確実にこの主人公にとってここの出てくる「あなた」は特別な存在であったのは事実です。きっと1年以上2年3年とか、そんな長めの期間、心のよりどころにあったんだと思います。クラブとかに夢中で忘れてる日もあったのかもしれません。
ただ、一番最初にひょんなことで長電話でもしたのか、長めの立ち話をしたのか、心の中にあった切なるいろんな思いをじっくり聞いてくれた初めての出来事。あの日、全部話して思いっきり泣いて、すっきりして、その後はあんなふうに語ったのはあれっきりなんだけど。でも、ずっと頼りにしてて、「あなた」もそれを振り払おうとはしなかった。そんな空間が流れ。
でも、主人公の彼女は
「あなた」も先に進めてないことを感じて、もしかしたら勝手に「あなた」を苦しめてたのかもしれない。
そう思うといたたまれない苦しさがやってきました。
だから何もいわず羽ばたくことにしたんです。
いままでの、なんとなくのその日暮らしだった日から脱出して。計画表を作る。それでも遠い未来まで書く勇気はないけど、せめて半年先まで。
私(主人公)の半年後は性格も明るくなって、笑顔がキラキラしてて。
で、半年後には自慢の彼氏も出来ているの。
きっと半年後は「あなた」にそんな私を報告したい・・
そう思ったけど、やっぱり「あなた」の顔を見るとまた頼っちゃうだろうなぁ・・・
って思って、「あなた」に会うということは未来の日記には書かなかった。
決心したまま、「あしたに向かう」という、そんなお話に仕上げました。
どうでしょう。わかりますか!?
「信頼している人」という事には結局変わらない。ただ、そんな大事な人を足止めすることは出来ない。一番の恩返しは、私が未来に進むことでしょ?
そういうお話です。
こんな思いで聞いてほしい。そして、今一度、Taskたちにはそんな思いで歌ってほしい。
というような曲となりました。
Task have Fun つんく♂第一弾曲のおまけだけど大事なこと
2番の「依存していちゃ〜」って部分。
この一行、特殊です。
本当は歌詞の通り「依存していちゃ〜」なんですが、他の二人はちゃんと歌えるのに
白岡だけ「依存しつぇいつぁ〜」としか歌えないんです。
なので!
ここは絶対に白岡にソロで歌わせようって思いました。
「あしたに向かうダイアリー」レコーディングに関して
苦労したのは、ボーカルレコーディングです。
担当ディレクターのこーじから途中経過が何度も届きます。
こーじといえばモーニング娘。のシングルのほとんどをレコーディングしてきた猛者です。
少々リズムへの心得のない新加入のメンバーでもお茶の子さいさいで、結果、みなさんが聞いてきた作品達のように歌をレコーディングし仕上げてきました。
Task have Funメンバーヤバイです
そんなこーじから、
「ヤバイです!思った以上にあの子らに苦戦してます!」と報告がありました。
「まじか!」と、やはりそうか・・・
彼女たちのこれまでの作品は本当に良く出来ていた。
彼女らの歌の素材を上手にデコレートされてあり、素晴らしい作品が多かった。
これまでのレコーディング関係者の匠さがうかがえる。
しかしながら、こっちもプロ。
その仕上がりを聞けば、どうやってこうなったか、どういうエディットをしてきたか、だいたいはわかるものです。
レコーディングそれは闘い
なので、きっと手強いだろうな、とそう思ってましたが、こーじからの報告通り、なかなかの強者達とみた。
うむ、これは闘うしかない!
「あの子らの眠る能力を掘り起こすしかない!」と、僕とこーじ。
ハロー!プロジェクトらは小学生から闘っとるんじゃ
とはいえハロー!プロジェクトの子らは、小学生くらいから研修生として、リズムのこと中心にリハーサルでも訓練するし、先輩に混じって本番でステージにも立って、場数をこなし、体に叩き込んでいきます。
僕はいつもいいます。
リズムを感じろ
リズム感というものは「英語を話すこと」と似ていて、誰でもリズムを取れるようになると。
ただ英語を話せたからといって、RAPが出来るとか、英語の歌詞が書けるとか、それは別問題であるように、リズムを体に入れたからといって、ダンスがバチバチになるわけではないことを知っててほしい。
それでも、「流暢」にはなるわけです。
ですが、どうだろう。
Task have Funの彼女らは中学生以降からのダンスレッスン開始。
リズムに対する概念のある指導やレッスンはきっと受けてこなかったと。曲の振り付けを練習した程度だとのことでした。
なるほど。
ダンスを踊ることと、歌にリズムを入れる(リズムを乗せる)こと。
この2つは同じようでまったく違う。
英語圏で生まれ育っていない人が英語を覚えるためには頭で理解しながら実践でつかむしかないのと同じで、リズムも頭で理屈がわかった上で、場をこなす。
それしかないと僕はそう考える。
なので、彼女たちの最初のボーカルレコーディングのディレクターOKテイクに対して僕はNOと返事した。
Task have Funレコーディングはやり直しだ
そう、やり直しだ。
彼女らはきっと「はぁ歌い終わった」とちょっとゆっくりしてたかもしれないが、レコーディングし直すことを伝えた。
とにかく僕は
「歌い過ぎ」
「(喉の)トルクを開きすぎ」
「歌の音符が長過ぎ」
それをこーじに伝えました。
その辺踏まえてやり直し。
マイクが口の中に入ってるくらい(イメージね)の距離で歌わせて。
とにかく声がでかいと。
(リズムがないとか、感情論とか、ピッチがどうのとか、細かくはもっと伝えたけど)
A、Bメロは声が聞こえないくらいウィスパーでいい。
とにかく歌わせるな!と。
歌いすぎるとウイリーしてひっくり返る
分かりやすいか分かりにくいかわからんけど、例えると、
原付で青信号とともにアクセルをフルスロットルにしてもスピード出る前にウイリーしてひっくりかえるだけ。
今の原付は高性能。
最初にちょっとスロットル回せば、スーッと走って行きます。
結果その方がスピードに乗る。
わかる?!
この感覚が掴めるようになればいいのだが・・・
話戻ると、
この曲は(特にA,Bメロ関しては)聞き手に対して、どれくらいの距離感か。(主人公とあなた(君など)との相対的距離感)そこが一番のキーポイントです。
この距離感がつかめないと聞いてられない歌になるわけです。
耳元で話しかけられてムカつかない距離感を極めろ
特に今、みんな音楽をイヤフォンなどをつけて、とても近い距離で聞くことに慣れています。
そんな世の中で、この歌詞の世界の距離を表現すると、「耳元で話されてもむかつかない距離感」です。
この近さがテーマなのです。
歌うということに関して、おそらく小さい頃から学校の音楽の先生にはいつも
「はい、声を大きく出して」
「もっとお腹から声を出して」
なんてたくさん言われたと思います。
それも間違いではないでしょう。
でも、この曲はそうじゃないんです。
崩れ落ちそうな壊れそうな心の女の子のメッセージなんです。
ここまで聞けば、単に元気に声を張って歌うことが正解じゃないというの、わかりますよね?
Task have Funがたどり着いたプロの世界
Task have Funたちはついにこの域にまで入ってきました。
これがプロの感覚です。
この声の使い方、耳元で話されてムカつかない距離感というのは、実はピッチやリズムのキレにもつながるんです。
「声を張る時」より「ささやく時」の方が、音程やリズムはずれにくいんですね。
細かいテクニック話はまた他でするとして、とにかく今回の彼女たちの歌は声を出さないように指示しました。
それはこの結果です。
心がぐっと近くなります。
顔(表情)が見えてきます。
口の動きを感じます。
動画やライブでなく、音源だけを聞くとき、この時に歌い手の声そのものを感じること。
これってとても大切です。
特に今のようにギューギューの熱気溢れる系のライブが出来ない昨今では、この距離感はとても貴重です。
目をつぶって聞いているのに、口の動きを感じられる。
これを感じられる作品を目指したし、これが出来たということがプロとしての大きな一歩となるわけです。
作品の仕上がり優先
きっと、張り切って大声で歌いたかったと最初は思っただろうけど、こうやって作品で聞けば納得してもらえてるだろう。
高校生の文化祭の記念の出し物ではないんです。
本人たちの思い出ではなく、「作品の仕上がり優先」なのです。
でも、それが結果、彼女たちへの未来につながるんです。
結果、こういう仕上がりとさせてもらいました。
彼女たちの顔がすぐそこにあるような距離感、目を閉じてじっくり聞いてみてください。
しかし、早くギューギューの熱気系ライブをしたいものです。
さて、残りはダンス。これも苦労したね。
今までは、そんなに長い時時間、振り付けを覚える時間を使わなかったようです。
今でこそ、モーニング娘。にしても時間を決めてレッスンしてますが、初期のモーニング娘。や太陽とシスコムーンたちはダミーダンサーとかもいなかったし、とにかく振りが決まるまで何度も何度も振り付けしてました。
さすがにコロナもあったので、密にならないためにも時間を決めて、必要最小限で行いました。
今回の振り付けはYOSHIKO先生。「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」以来、彼女とももう20年のお付き合い。長いね。
まず第一印象として、彼女たちの実力を感じてもらうためにもざくっとした方針だけ投げて、レッスンがてらまるっと振りを入れてもらいました。
機会があればその時のダンス動画も見てもらいましょう。
まあ、リズムのないことないこと・・・(笑)
ちょっと面白かったです。
さて、僕とYOSHIKO先生とで、根本からの叩き直しです。
大きなテーマをオルゴール人形としました。
顔の表情も指定しました。
最後の最後まで意味のないニコニコ笑顔は要らない。
ハーフ回を歌って最後、自分の目標に向かって進みますって宣言するまでニコニコしないと。
ダンスの腕前はさておき、小学校の創作ダンスとかでも踊れる子、踊れない子関係なく学年の全女子でユニゾンで踊ったりするのって、今日やってすぐ出来るのではなく、運動会の何ヶ月も前から何度も何度も練習するからシンクロして、で、その頑張った結果にみんな感動するみたいなロマンってあるやん?
彼女ら三人にも、ダンスの力量関係なく、練習しなければ絶対に出来上がらないような合わせ技というか見せ場が欲しいというのを
YOSHIKO先生に伝えました。
それをテーマに振りも付け直してもらい、第二段階目に進みます。
次の段階での重要なポイントは、歌割りも考えた上での振り付けとして大きなテーマはセンターを置かないセンター移動式のフォーメーション。
三人が交互に真ん中に立って歌う。そんな振り付けで進めてもらいました。
仕上がってきたんですが、歌ってない時にブレイクしてると、全く曲のリズムが止まってしまったので、これはまず細かくビートを取るしかないなと思い、Aメロから細かくリズムを取ることにしました。
さらに曲のリズムをわかりやすく感じてもらうために、曲にあるアクセントも細かくとっていきます。
第二段階が仕上がってもAメロにリズムを入れたのに流れる・・・
なんでやろ。
うん。リズムをとってるのか細かく揺れてるのか、その辺がわからなくなった。
これはいかん・・・そう思ったので、最終段階でAメロのオルゴール人形の時も、2拍目、4拍目にアクセントをつけて仕上げました。
わずかな誤差だけど可動範囲が大きいとずれて見える。
振りが体に入ってくるとこういう現象が起こってきます。
これはダンス振り付けあるあるです。
MVに関して僕がとにかく拘ったのは、画像&画質です。
テイストとして映画でいう8ミリだったり16ミリで撮ってるようなドラマチックな感じにして欲しい。がそれがレトロとか懐かしいではなく4Kや8Kなど画質は令和2年Verにアップデートされてないといけない。
そんな映像を作れる監督をリサーチしてほしい!とお願いしました。
クラファンで皆さんからサポートいただいた資金なので、音楽そのものにも投下しますが、やっぱ女の子たちの作品なので画像の美しさ、彼女たちの見栄えというのはとても大事です。
僕は監督やマネージャーに伝えたのはセコい感じのスタジオ白ホリバックで顔だけ綺麗に見えるような、そんな画像はやだ!って言いました。
奥行きがあって、スケール感もあって、かつ顔や表情が見ているこっち側に伝わってくる感じ。
それと、ダンスの時に伝えたオルゴール人形的な神秘的というか、ドールな感覚。それを映像の中でお願いします!と。
で、衣装の話になりましたが、当年齢より1〜2歳お姉さんに見えるおシャレモード系でちょっとゴージャス感のある衣装(でも作った感じのコスチューム感がないように注意)と、もう一つは距離感が近く感じる爽やかなカジュアルな衣装。
ちょっと呼吸が聞こえてくる感じの部屋着って感じかな。
で、揃えてもらいました。
まず思ったのが、「テーマパークのオルゴール人形」感が何かたりないなって思って。
で、頭にヨーロッパの貴婦人的な方が公の場でつけそうなそんな髪飾りないかな?って探してもらいました。
うん。いい感じ。って思って進めてもらってたんですが、撮影の1週間くらい前かな・・もう一回撮影の衣装を見てて何か違和感、感じたんですよね。
なんまやっぱまだ距離感感じるよなぁ。。
いまいち寄り添ってくれない。
これではファンはつんく♂プロデュースになってからTask はタカビー(死語すまん)になったなぁ〜って思うよなぁ。って。
急遽、これじゃないもしかしたら袖から下が要らないのかもしれない。
ノースリーブでもう一回集め直してください!
と急遽対応してもらった。
はぁ〜間に合った。
一気に距離が近くなった。
やっぱこないだのは近所のスーパーに行くためにわざわざ着替えた感じ。
最終的な衣装は日曜の午後に近所のパン屋さんにいくくらいラフな感じ。
よかったぁ〜。
ビデオにもその感じしっかり出たと思います。
ちなみにMV撮影は千葉県の九十九里で撮影しましたが、オルゴール人形がメインの小さなテーマパーク感がしっかり出たと思っています。
本人たちがどれくらいの満足感か、まだ、それをこれから実感する途中だとは思っていますが、第一弾としてすべきことは全部やれたなとそう思っています。
どうぞ、お楽しみください!