


後藤真希

3rd ステーション
3rd Album
3rd ステーション
1. エキゾなDISCO
作詞/作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
2. さよなら「友達にはなりたくないの」
作詞:つんく 作曲:たいせー 編曲:鈴木Daichi秀行
3. 横浜蜃気楼
作詞:つんく 作曲:はたけ 編曲:西田昌史
4. シンガポール トランジット
作詞/作曲:つんく 編曲:高橋諭一
5. 来来!「幸福」(ライライ!シンフー)
作詞/作曲:つんく 編曲:田中直
6. 渡良瀬橋(後藤Version)
作詞:森高千里 作曲:斎藤英夫 編曲:高橋諭一
7. ポジティブ元気!
作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行、ニューロティカ
8. サヨナラのLOVE SONG
作詞/作曲:つんく 編曲:馬飼野康二
9. 恋愛戦隊シツレンジャー(後藤Version)
作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行
10. ステーション
作詞/作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
11. 19歳のひとり言
作詞/作曲:つんく 編曲:高橋諭一
■アーティスト:後藤真希
■発売日:2005-02-23
■コード:PKCP-5049
■レーベル:PICCOLO TOWN
つんく♂コメント
後藤真希にとっての待望の3rdアルバムです。
19歳という成人目前の女性のアルバムです。
13歳でモーニング娘。に鳴り物入りで入ってきた後藤真希も、すでに、芸能生活6年です。
唄の表現のバリエーションも相当増えてまいりました。
そんな頃にオリジナルアルバムを発表できる彼女は幸せものです。
(俺にとってもそうなのですが・・・)
さて、すでに発表しておりますが、今回のこの後藤のアルバムの コンセプトは、
「ここから始まる新しい世界をロックスピリッツで表現する!」です。
心新たに大人へと旅立つ、女性の儚い愛を一枚のアルバムに詰め込ませて 頂きました。
タイトルも 「3rd ステーション」と言うことで、旅立つための「駅」でもあり、
心情を一手に集中させる 「局」でもあり!という意味を込めて、タイトルにしました。
テーマは「新・新天地を目指して」です。
今ある新天地よりも、更なる新天地を目指し、生きて行こう!という、
冒険心溢れるアルバムとさせていただきました。
1. エキゾなDISCO
そもそもディスコというのは音楽が掛かっていて、踊るお店全体をあらわす言葉で、DISCOTHEQUEの略語であって、
エキゾというのも「EXOTIC」で、異国情緒溢れる的な意味であって・・・ って、言葉の説明をし始めるときりがないのですが、
要するに外来語の造語で出来上がったこのタイトル。 すごく気に入っているのですが、
何より、楽曲が楽しいです。
こういう良い意味での無責任な楽曲って、本当に「新天地」的な感覚で、
作っていてウズウズ来ました。
そこに、新、後藤真希の唄「ウィスパーボイス」が折り重なって、
まさに、異国情緒溢れる曲となりました。
今までにない、後藤の歌唱法です。
腕を上げてきました。
普段の楽曲より唄のKEYのTOPを4度ほど下げ、
その分ニュアンスを出しやすくしております。
アルバムの一曲目にふさわしい曲だと思います。
2.さよなら「友達にはなりたくないの」 ('04.11月 9th Single)
たいせーが書いた曲。「誰に」というわけで作った曲じゃなかったが、とにかく気に入りました。
めちゃくちゃ気に入ったので、詞をつけました。
テーマは「シリアス」
こんなに切ない曲になるなんて。作った自分で感動しています。
後藤本人も「今回の曲もめちゃ好きです」「あ、わかる~」って思ってくれたようで、大満足な作品と言えます!
プロデュースというものは、長期にわたって打楽器でリズムを刻んでいる感じなので、
人生というGROOVE(ノリ的な感じ)を出さないといけません。
そのGROOVEが出てくると、アーティストはノリノリになってくるのです。
曲自体がダンサブルとかロックとか、そういうことでなく、バラードを歌おうが民謡であろうが、
アーティストのリズム感がそのまま人生になっていくのです。
僕はプロデューサーとして、そのノリを出すことを一番意識しています。
最近の後藤はライブを含め、とにかく「めちゃいい色気」をプンプンさせてます。
その「色気」を後しばらくかけて、彼女のGROOVE感にしようと思ってます。
この「さよなら「友達にはなりたくないの」」が、その第一歩です。
「真希色気」をプンプン感じてください!
(2004.11.17Sg発売時コメントより引用)
3.横浜蜃気楼 ('04.07月 11th Single)
「平成版デジハードロック」をテーマに今回のプロデュース方針を立てました。
そこで、はたけに曲をオーダーいたしました。
そして、アレンジはアースシェイカーの「マーシー」こと西田昌史さんにお願いしました。
歌詞に出てくる女の子は、口調こそ強いが、本人の根っこの部分は純粋。
「どうしようも無いほどだらしないその男に、女は、しだいに溺れて行く。
たった一度、やさしくされただけなのに、女は「愛」と信じ、この物語ははじまる。」
な~んてコピーの「映画」の主題歌だったら、場所はどこで、どんな男で、で、どんな女の子かを考えながら
「横浜」と「うち」という言葉が出てきました。
サウンドの重さと主人公の熱い思いが、ベストマッチしました。
後藤の声にぴったりです。
後藤の表現力は「まだまだ進化してるんだな~」と実感できた曲となりました。
ミュージックビデオの方もおたのしみに。
(2004.07.07Sg発売時コメントより引用)
4.シンガポール トランジット
外国行くのって、日本からだったらどの国にでも、すぐ行ける!って 思っていた頃があった。(俺だけかな・・・)
で、まあ、最近、海外にも行くようになって、直行便って、ビジネスが日常行われている国位しかなくって、
観光地に行くのって、どこかしらの 空港でトランジットして、で、観光地に向かうわけです。はい。
でも、以外と、そのトランジット先の免税店とかが楽しかったり、
ラッキーな買いものが出来たりとか、芸能人を見かけたりとか、なんだかんだあったりする。
俺は意味なく、このシンガポールという国が清潔感溢れてて大好きだ。
いろんな島へと繋がっているし。
ま、ここでは、その行く先は、どこかははっきり明記していないが、
シンガ経由でどこかに行こうと計画を頭の中で計画している女の子のお話しが登場する。
もしかすると、俺なんかより、写真集の撮影などで、南国には、後藤の方が行ってるかもしれないので、
その想像する細かい描写は、俺のとは全く違うかもしれない。
でも、それでいいのだと思う。頭に思い浮かぶ景色なんて、人それぞれなのだ。
この曲自体、コード進行がひねくれていて、メロディもどこかちぎれちぎれな感じがする。
あえてそう作った。南国を思い浮かべながら。出来上がったら変な曲だった。
自分でも、こういう曲をもう一度書こうと思っても、すぐ出てくるもんじゃない。やっぱり変な曲だ。
でもすごく気に入った。それくらい、偶然の産物的楽曲だ。
ただそんな「曲を作る工程」を後藤本人には、話せていないので、
仮唄を聴いて、なんなくRECが終わった・・・
不思議だ。
理屈で歌う理論的なシンガーだと、絶対に歌えないメロディ進行なのに・・・
「変な曲」をすらすらと、自然に当たり前のように歌っていた。
「美しい曲」となった。
現代の女の子を代表するエピソードなのかもしれない。
5.来来!「幸福」(ライライ!シンフー)
アルバムも前半戦は異国情緒を味わってもらい、横浜中華街にも行ってもらい、
頭の中で南国にも行ってもらいました。
中盤戦では、高級中華料理でも、味わってもらおうと思いましたが、
空腹時って、ゆっくり、一品一品出てくるより、一気に「どかっ!」って出てきてもらいたいもんでして・・・
なので、近所にある中華屋さんに登場してもらいました!
ライブでも、一気に「どかっ!」って盛り上がる曲に理由は要らないな!って感じて、
即効お腹が膨れそうな曲に、この辺で登場してもらいました。
後藤とファンの皆さんがライブ会場でエキサイティングしている絵がはっきりと目に浮かんできます。
だって、すごく力強い唄だから。
後藤真希コンサートの新天地として今後も愛される曲となってもらいたいです。
ギョーザ食いたくなってきた・・・
6.渡良瀬橋(後藤Version)
さて、お腹も一旦、膨れましたところ。
プーアル茶でも、飲んでいただく感じで、渡良瀬橋を聞いていただきたいと思います。
先に、松浦亜弥がシングル曲として、発表しまして、
後藤真希は2005年正月のハロー!プロジェクトのコンサートの中で、歌っております。
アップフロントエージェンシーの女性ボーカルの先駆者、森高千里さんリスペクト シリーズです。
僕が、芸能界に入った頃、すでに日本を代表するアーティストであった、森高さんから、
ちょこっとしたアドバイスの中から、いろんなものを吸収してきました。
いまだに、コンサート会場などに、お子さんと一緒に来られる姿を見ると、背筋が「ギュッ」となります。
そんなエピソードがある中、この渡良瀬橋って、本当にすばらしい曲であるという 事を、
今回肌で感じました。
良い曲とは、本来そういうものであるのかも知れませんが、いままでは「森高節」の印象が強かったため、
それ以外のことを考えたりはしなかったのですが、 今回、松浦、後藤用にと、アレンジをいろいろ変えてみたのですが、
強い楽曲(歌詞を含む)は、ボーカリストの良い部分(色気など)を勝手に引っ張り上げる、ということなのだ、と思いました。
この後藤バージョンも、透明感溢れるすばらしい曲に仕上がっています。
後藤自身のスケール感もUPしますね。
後藤が自然に歌っていることが、勝利だと思います。
7.ポジティブ元気!
一呼吸おいていただいた後は、
アルバムのコンセプト通り、「ロックスピリッツ」を、思いっきり感じてもらいたいと思います!
「後藤真希ランド」という楽園のテーマソングだと思ってください。
肩の力の抜けた良い唄になっています。
押し付けのロックじゃない感じがとても美しいです。
常にポジティブで!!!
8.サヨナラのLOVE SONG ('04.3月 10th Single)
後藤真希主演ミュージカル「さよならのLOVE SONG」の主題歌です。
ミュージカルの原案を書き上げたとき、
クライマックスでの台詞のすぐ後にかかる曲(歌う曲ということなのだが)として、頭の中にす~っと浮かんできました。
いや、というより、原案を考えている最中に後藤が涙しながら、この曲を歌っているシーンが先に浮かんでいて、
で、そこに向かって物語りを進めていきました。
そういう気持ちを脚本家の樫田氏にも伝え、あのドラマが完成したのです。
そして、後藤本人もミュージカルのリハーサルの中で物語を体感しながらのレコーディングだったので、
いつもの感情とはまた違った表現で歌っています。
少しずつ大人に近づいている後藤真希の歌を堪能ください。
カップリングもミュージカルのナンバーです!
でも、この歌はこのCDでしか味わえませんよ!
(2004.03.17Sg発売時コメントより引用)
9.恋愛戦隊シツレンジャー(後藤Version)
本体「後浦なつみ」バージョンより、更にロック(しかも若干ハード) に仕上がっております。
ストレートに心に鳴り響いてくる唄です。
彼女みたいなレンジャーがいたら、少々の失恋も解決してくれそうですね。
10.ステーション
「ステーション」
アルバムのタイトルが入っている曲です。
リズミカルですが、悲しい曲です。
でも、この主人公は、それでも、前向きに受けとらえ、
さらに前に進んでいこうと考えます。
男女の恋は常に儚きもの。
後藤真希が歌うと、切なさが倍増します。
彼女のもつ、潜在的な哀愁感が、この年齢になって、より一層
濃い色を打ち出すようになって来ました。
ボーカルダビングを終えるごとに、ドキッとさせられます。
そういった、彼女の、歌に対する情熱が、今も直、輝き続ける歌手である由縁だと思います。
11.19歳のひとり言
アルバム通じて、一貫して、後藤真希のロックスピリッツを感じてもらえたと思います。
そして、ラストナンバー。
俺も、20歳目前の時って、結構、ドキドキしたもんです。
たった、一日で何がかわるんだろう。とか、哲学的なことを考えてみたり。
未来に対して、不安と希望が入り乱れるのは当然だと思います。
俺も19歳のときに、12年後の自分にほめられよう、なんて、考えたことも 無かったし。
だからこそ、逆に、今、将来の自分のために「一番優しい人間であってほしい」 と、願ったりします。
環境や、友情、家族、全てに対して。
なんて、かっこいいこといいながら、実際の主人公は、
そのとき一番好きな人の優しさが、世界最大であるという「愛の余裕」の中にいるわけですから、
若干ののろけソングであったりもするわけです!
後藤の唄自体にも、自然な優しさを感じます。
心の成長ですね。
良い唄をありがとう。
<エピローグ>
一通り聞いていただきました。
ありがとうございます。
発売される2月の後半から、春先に向けて、ぴったりのアルバムだと思います。
この先のコンサートや、イベントでも、これらの曲たちが大活躍することでしょう。
リスナーの皆様にとっても、このアルバムとの出会いが「新天地へのステーション」になれば! と、思っております。
通過でも、下車でも、経由でも、好きなようにご利用ください!!
では。
2005年1月吉日
プロデューサー つんく♂
19歳という成人目前の女性のアルバムです。
13歳でモーニング娘。に鳴り物入りで入ってきた後藤真希も、すでに、芸能生活6年です。
唄の表現のバリエーションも相当増えてまいりました。
そんな頃にオリジナルアルバムを発表できる彼女は幸せものです。
(俺にとってもそうなのですが・・・)
さて、すでに発表しておりますが、今回のこの後藤のアルバムの コンセプトは、
「ここから始まる新しい世界をロックスピリッツで表現する!」です。
心新たに大人へと旅立つ、女性の儚い愛を一枚のアルバムに詰め込ませて 頂きました。
タイトルも 「3rd ステーション」と言うことで、旅立つための「駅」でもあり、
心情を一手に集中させる 「局」でもあり!という意味を込めて、タイトルにしました。
テーマは「新・新天地を目指して」です。
今ある新天地よりも、更なる新天地を目指し、生きて行こう!という、
冒険心溢れるアルバムとさせていただきました。
1. エキゾなDISCO
そもそもディスコというのは音楽が掛かっていて、踊るお店全体をあらわす言葉で、DISCOTHEQUEの略語であって、
エキゾというのも「EXOTIC」で、異国情緒溢れる的な意味であって・・・ って、言葉の説明をし始めるときりがないのですが、
要するに外来語の造語で出来上がったこのタイトル。 すごく気に入っているのですが、
何より、楽曲が楽しいです。
こういう良い意味での無責任な楽曲って、本当に「新天地」的な感覚で、
作っていてウズウズ来ました。
そこに、新、後藤真希の唄「ウィスパーボイス」が折り重なって、
まさに、異国情緒溢れる曲となりました。
今までにない、後藤の歌唱法です。
腕を上げてきました。
普段の楽曲より唄のKEYのTOPを4度ほど下げ、
その分ニュアンスを出しやすくしております。
アルバムの一曲目にふさわしい曲だと思います。
2.さよなら「友達にはなりたくないの」 ('04.11月 9th Single)
たいせーが書いた曲。「誰に」というわけで作った曲じゃなかったが、とにかく気に入りました。
めちゃくちゃ気に入ったので、詞をつけました。
テーマは「シリアス」
こんなに切ない曲になるなんて。作った自分で感動しています。
後藤本人も「今回の曲もめちゃ好きです」「あ、わかる~」って思ってくれたようで、大満足な作品と言えます!
プロデュースというものは、長期にわたって打楽器でリズムを刻んでいる感じなので、
人生というGROOVE(ノリ的な感じ)を出さないといけません。
そのGROOVEが出てくると、アーティストはノリノリになってくるのです。
曲自体がダンサブルとかロックとか、そういうことでなく、バラードを歌おうが民謡であろうが、
アーティストのリズム感がそのまま人生になっていくのです。
僕はプロデューサーとして、そのノリを出すことを一番意識しています。
最近の後藤はライブを含め、とにかく「めちゃいい色気」をプンプンさせてます。
その「色気」を後しばらくかけて、彼女のGROOVE感にしようと思ってます。
この「さよなら「友達にはなりたくないの」」が、その第一歩です。
「真希色気」をプンプン感じてください!
(2004.11.17Sg発売時コメントより引用)
3.横浜蜃気楼 ('04.07月 11th Single)
「平成版デジハードロック」をテーマに今回のプロデュース方針を立てました。
そこで、はたけに曲をオーダーいたしました。
そして、アレンジはアースシェイカーの「マーシー」こと西田昌史さんにお願いしました。
歌詞に出てくる女の子は、口調こそ強いが、本人の根っこの部分は純粋。
「どうしようも無いほどだらしないその男に、女は、しだいに溺れて行く。
たった一度、やさしくされただけなのに、女は「愛」と信じ、この物語ははじまる。」
な~んてコピーの「映画」の主題歌だったら、場所はどこで、どんな男で、で、どんな女の子かを考えながら
「横浜」と「うち」という言葉が出てきました。
サウンドの重さと主人公の熱い思いが、ベストマッチしました。
後藤の声にぴったりです。
後藤の表現力は「まだまだ進化してるんだな~」と実感できた曲となりました。
ミュージックビデオの方もおたのしみに。
(2004.07.07Sg発売時コメントより引用)
4.シンガポール トランジット
外国行くのって、日本からだったらどの国にでも、すぐ行ける!って 思っていた頃があった。(俺だけかな・・・)
で、まあ、最近、海外にも行くようになって、直行便って、ビジネスが日常行われている国位しかなくって、
観光地に行くのって、どこかしらの 空港でトランジットして、で、観光地に向かうわけです。はい。
でも、以外と、そのトランジット先の免税店とかが楽しかったり、
ラッキーな買いものが出来たりとか、芸能人を見かけたりとか、なんだかんだあったりする。
俺は意味なく、このシンガポールという国が清潔感溢れてて大好きだ。
いろんな島へと繋がっているし。
ま、ここでは、その行く先は、どこかははっきり明記していないが、
シンガ経由でどこかに行こうと計画を頭の中で計画している女の子のお話しが登場する。
もしかすると、俺なんかより、写真集の撮影などで、南国には、後藤の方が行ってるかもしれないので、
その想像する細かい描写は、俺のとは全く違うかもしれない。
でも、それでいいのだと思う。頭に思い浮かぶ景色なんて、人それぞれなのだ。
この曲自体、コード進行がひねくれていて、メロディもどこかちぎれちぎれな感じがする。
あえてそう作った。南国を思い浮かべながら。出来上がったら変な曲だった。
自分でも、こういう曲をもう一度書こうと思っても、すぐ出てくるもんじゃない。やっぱり変な曲だ。
でもすごく気に入った。それくらい、偶然の産物的楽曲だ。
ただそんな「曲を作る工程」を後藤本人には、話せていないので、
仮唄を聴いて、なんなくRECが終わった・・・
不思議だ。
理屈で歌う理論的なシンガーだと、絶対に歌えないメロディ進行なのに・・・
「変な曲」をすらすらと、自然に当たり前のように歌っていた。
「美しい曲」となった。
現代の女の子を代表するエピソードなのかもしれない。
5.来来!「幸福」(ライライ!シンフー)
アルバムも前半戦は異国情緒を味わってもらい、横浜中華街にも行ってもらい、
頭の中で南国にも行ってもらいました。
中盤戦では、高級中華料理でも、味わってもらおうと思いましたが、
空腹時って、ゆっくり、一品一品出てくるより、一気に「どかっ!」って出てきてもらいたいもんでして・・・
なので、近所にある中華屋さんに登場してもらいました!
ライブでも、一気に「どかっ!」って盛り上がる曲に理由は要らないな!って感じて、
即効お腹が膨れそうな曲に、この辺で登場してもらいました。
後藤とファンの皆さんがライブ会場でエキサイティングしている絵がはっきりと目に浮かんできます。
だって、すごく力強い唄だから。
後藤真希コンサートの新天地として今後も愛される曲となってもらいたいです。
ギョーザ食いたくなってきた・・・
6.渡良瀬橋(後藤Version)
さて、お腹も一旦、膨れましたところ。
プーアル茶でも、飲んでいただく感じで、渡良瀬橋を聞いていただきたいと思います。
先に、松浦亜弥がシングル曲として、発表しまして、
後藤真希は2005年正月のハロー!プロジェクトのコンサートの中で、歌っております。
アップフロントエージェンシーの女性ボーカルの先駆者、森高千里さんリスペクト シリーズです。
僕が、芸能界に入った頃、すでに日本を代表するアーティストであった、森高さんから、
ちょこっとしたアドバイスの中から、いろんなものを吸収してきました。
いまだに、コンサート会場などに、お子さんと一緒に来られる姿を見ると、背筋が「ギュッ」となります。
そんなエピソードがある中、この渡良瀬橋って、本当にすばらしい曲であるという 事を、
今回肌で感じました。
良い曲とは、本来そういうものであるのかも知れませんが、いままでは「森高節」の印象が強かったため、
それ以外のことを考えたりはしなかったのですが、 今回、松浦、後藤用にと、アレンジをいろいろ変えてみたのですが、
強い楽曲(歌詞を含む)は、ボーカリストの良い部分(色気など)を勝手に引っ張り上げる、ということなのだ、と思いました。
この後藤バージョンも、透明感溢れるすばらしい曲に仕上がっています。
後藤自身のスケール感もUPしますね。
後藤が自然に歌っていることが、勝利だと思います。
7.ポジティブ元気!
一呼吸おいていただいた後は、
アルバムのコンセプト通り、「ロックスピリッツ」を、思いっきり感じてもらいたいと思います!
「後藤真希ランド」という楽園のテーマソングだと思ってください。
肩の力の抜けた良い唄になっています。
押し付けのロックじゃない感じがとても美しいです。
常にポジティブで!!!
8.サヨナラのLOVE SONG ('04.3月 10th Single)
後藤真希主演ミュージカル「さよならのLOVE SONG」の主題歌です。
ミュージカルの原案を書き上げたとき、
クライマックスでの台詞のすぐ後にかかる曲(歌う曲ということなのだが)として、頭の中にす~っと浮かんできました。
いや、というより、原案を考えている最中に後藤が涙しながら、この曲を歌っているシーンが先に浮かんでいて、
で、そこに向かって物語りを進めていきました。
そういう気持ちを脚本家の樫田氏にも伝え、あのドラマが完成したのです。
そして、後藤本人もミュージカルのリハーサルの中で物語を体感しながらのレコーディングだったので、
いつもの感情とはまた違った表現で歌っています。
少しずつ大人に近づいている後藤真希の歌を堪能ください。
カップリングもミュージカルのナンバーです!
でも、この歌はこのCDでしか味わえませんよ!
(2004.03.17Sg発売時コメントより引用)
9.恋愛戦隊シツレンジャー(後藤Version)
本体「後浦なつみ」バージョンより、更にロック(しかも若干ハード) に仕上がっております。
ストレートに心に鳴り響いてくる唄です。
彼女みたいなレンジャーがいたら、少々の失恋も解決してくれそうですね。
10.ステーション
「ステーション」
アルバムのタイトルが入っている曲です。
リズミカルですが、悲しい曲です。
でも、この主人公は、それでも、前向きに受けとらえ、
さらに前に進んでいこうと考えます。
男女の恋は常に儚きもの。
後藤真希が歌うと、切なさが倍増します。
彼女のもつ、潜在的な哀愁感が、この年齢になって、より一層
濃い色を打ち出すようになって来ました。
ボーカルダビングを終えるごとに、ドキッとさせられます。
そういった、彼女の、歌に対する情熱が、今も直、輝き続ける歌手である由縁だと思います。
11.19歳のひとり言
アルバム通じて、一貫して、後藤真希のロックスピリッツを感じてもらえたと思います。
そして、ラストナンバー。
俺も、20歳目前の時って、結構、ドキドキしたもんです。
たった、一日で何がかわるんだろう。とか、哲学的なことを考えてみたり。
未来に対して、不安と希望が入り乱れるのは当然だと思います。
俺も19歳のときに、12年後の自分にほめられよう、なんて、考えたことも 無かったし。
だからこそ、逆に、今、将来の自分のために「一番優しい人間であってほしい」 と、願ったりします。
環境や、友情、家族、全てに対して。
なんて、かっこいいこといいながら、実際の主人公は、
そのとき一番好きな人の優しさが、世界最大であるという「愛の余裕」の中にいるわけですから、
若干ののろけソングであったりもするわけです!
後藤の唄自体にも、自然な優しさを感じます。
心の成長ですね。
良い唄をありがとう。
<エピローグ>
一通り聞いていただきました。
ありがとうございます。
発売される2月の後半から、春先に向けて、ぴったりのアルバムだと思います。
この先のコンサートや、イベントでも、これらの曲たちが大活躍することでしょう。
リスナーの皆様にとっても、このアルバムとの出会いが「新天地へのステーション」になれば! と、思っております。
通過でも、下車でも、経由でも、好きなようにご利用ください!!
では。
2005年1月吉日
プロデューサー つんく♂