



砂時計
1. 砂時計
作詞:松本 隆 作曲:つんく 編曲:冨田恵一
※楽曲提供での参加
■アーティスト:クミコ
■発売日:2017-04-19
■コード:COCA-17273
■レーベル:日本コロムビア
つんく♂コメント
クミコさんサイドから作曲の依頼がありました。
「歌詞に対して曲をつける」というもの。
松本隆先生が歌詞を書き、つんく♂が作曲するという話で僕は とても嬉しく光栄に思いました。
数日後、 松本先生からの「砂時計」という歌詞をいただきました。
そしてこの「砂時計」という歌詞を何度も読み返しました。
最初の「人魚たち 泣いているみたい」というフレーズのインパクトが強く、タイトルの砂時計からは想像出来ないんですが、この泣いている人魚を思い浮かべると海中から空を見上げた時に見える光のような。 何かそういうキラキラした光をこの歌詞から感じました。
一見、恨みつらみを思わせる歌詞なのですが、僕はその中にあるキラキラ感を大事にし、曲自体もマイナーな感じではなく、メジャー(長調)に仕上げました。
ただ、単に明るいだけでなく、切なさかセンチメンタルな部分のあるメロディ。 クミコさんのあの声で歌うことを想像しながらの作曲。 少し時間はかかったけど、とても集中した楽しい時間でした。
普段なら自分で曲書いて、その後歌詞を乗せるので、少しハマりが悪かったらメロディを変えちゃうという技が使えるのですが、今回は歌詞が先。 少し長くなったかなぁ?とか、ここの言葉の乗っけ方は、こんな感じで合ってるかなぁ・・・とか、考えながら仕上げたわけですが、完成後提出。
正直、最低2〜3回の修正は覚悟してたんですが、一発OK!
返事が来るまで、松本先生がどう思うんだろう・・・って学生の頃のテストの答案がかえって来る時のようなドキドキ感がありましたね。
でも、松本先生の歌詞はすごくリズムを感じるので、メロディをつけるのが楽しいです。
そしてレコーディング。 僕も立ち会わせていただきました。
なんと松本先生もいらっしゃって・・・ 正直、クミコさんもかなりのドキドキのご様子。
まあ、そうでしょう。
とはいえ、そこはプロ。 実際ブースに入ると、ささっと場の空気を変え、歌に集中してました。
実はこの曲一番苦労したのは、キー設定だったのかもしれません。歌手にとってキー設定って本当に苦労するんです。レコーディングの日、調子いいからってちょっと高い目のキーで設定して、レコーディングして。 で、いざ歌い込みの時期になると「ああ、高すぎた。声が枯れやすい〜」みたいなことも往々にしてあるのでね。
なので、僕もあんまり無理を言いたくなかったんですが、この曲のイメージはちょっと明る悲しいんです。
なので、クミコさんが想定してたキーより全音高いキー設定で歌ってもらいました。
その分、キラキラした様子がしっかり出て、いい歌になったと思います。
あ、後、僕と松本先生で同じ意見だったのは、歌手にとって一番美味しいというか、気持ちよくなれる部分で 声を張り上げないという点。 気持ちよ〜く声を出して歌いたくなるんですが、そこは「我慢」。
AH〜と言う フェイクするあたりも一切張り上げずに我慢していただきました。 だからこそ、そこに魂が宿るんですね。
この曲、世のOLさんや若いママさんたちにたくさん聞いていただき、そしてカラオケなんかででも歌ってほしいなぁとそう思います。
「歌詞に対して曲をつける」というもの。
松本隆先生が歌詞を書き、つんく♂が作曲するという話で僕は とても嬉しく光栄に思いました。
数日後、 松本先生からの「砂時計」という歌詞をいただきました。
そしてこの「砂時計」という歌詞を何度も読み返しました。
最初の「人魚たち 泣いているみたい」というフレーズのインパクトが強く、タイトルの砂時計からは想像出来ないんですが、この泣いている人魚を思い浮かべると海中から空を見上げた時に見える光のような。 何かそういうキラキラした光をこの歌詞から感じました。
一見、恨みつらみを思わせる歌詞なのですが、僕はその中にあるキラキラ感を大事にし、曲自体もマイナーな感じではなく、メジャー(長調)に仕上げました。
ただ、単に明るいだけでなく、切なさかセンチメンタルな部分のあるメロディ。 クミコさんのあの声で歌うことを想像しながらの作曲。 少し時間はかかったけど、とても集中した楽しい時間でした。
普段なら自分で曲書いて、その後歌詞を乗せるので、少しハマりが悪かったらメロディを変えちゃうという技が使えるのですが、今回は歌詞が先。 少し長くなったかなぁ?とか、ここの言葉の乗っけ方は、こんな感じで合ってるかなぁ・・・とか、考えながら仕上げたわけですが、完成後提出。
正直、最低2〜3回の修正は覚悟してたんですが、一発OK!
返事が来るまで、松本先生がどう思うんだろう・・・って学生の頃のテストの答案がかえって来る時のようなドキドキ感がありましたね。
でも、松本先生の歌詞はすごくリズムを感じるので、メロディをつけるのが楽しいです。
そしてレコーディング。 僕も立ち会わせていただきました。
なんと松本先生もいらっしゃって・・・ 正直、クミコさんもかなりのドキドキのご様子。
まあ、そうでしょう。
とはいえ、そこはプロ。 実際ブースに入ると、ささっと場の空気を変え、歌に集中してました。
実はこの曲一番苦労したのは、キー設定だったのかもしれません。歌手にとってキー設定って本当に苦労するんです。レコーディングの日、調子いいからってちょっと高い目のキーで設定して、レコーディングして。 で、いざ歌い込みの時期になると「ああ、高すぎた。声が枯れやすい〜」みたいなことも往々にしてあるのでね。
なので、僕もあんまり無理を言いたくなかったんですが、この曲のイメージはちょっと明る悲しいんです。
なので、クミコさんが想定してたキーより全音高いキー設定で歌ってもらいました。
その分、キラキラした様子がしっかり出て、いい歌になったと思います。
あ、後、僕と松本先生で同じ意見だったのは、歌手にとって一番美味しいというか、気持ちよくなれる部分で 声を張り上げないという点。 気持ちよ〜く声を出して歌いたくなるんですが、そこは「我慢」。
AH〜と言う フェイクするあたりも一切張り上げずに我慢していただきました。 だからこそ、そこに魂が宿るんですね。
この曲、世のOLさんや若いママさんたちにたくさん聞いていただき、そしてカラオケなんかででも歌ってほしいなぁとそう思います。